ただ、メインで使っているPCやスマートフォンでGoogleサービスにアクセスするたびに、いちいちワンタイムパスワードのメールを受信したり、電話音声で確認するのはあまりスマートではない。そんな時に便利に使えるのが「Google認証システム」アプリというわけだ。設定手順を見てみよう。

  1. 上記の設定後に表示される「2段階認証プロセス」の設定画面に「アプリに切り替え」というボタンがあるので、これをクリック
  1. 使用端末の種類を選んだら「Google認証システム」アプリをダウンロードし、アプリ内のQRコード読み取り機能で画面に表示されているQRコードを読み取る。この時、当然ながらスマートフォン1台だけでは自身の画面に表示されているQRコードを読み込めない。そこで、このページのスクリーンショットを撮って、可能であれば印刷するか、他のスマートフォンやPCなどに画像を共有して表示させよう

今回はスクリーンショットをDropboxで共有し、iPhoneの画面に表示させてQRコードを読み取った

  1. スクリーンショットなどからQRコードを読み込み、表示されるワンタイムパスワードをWebで入力すれば準備はすべて完了だ

その後は、Googleサービスへのログイン時にワンタイムパスワードを要求された時のみ、「Google認証システム」を起動して画面に表示されるコードを確認し、ログイン画面に入力すればよい。なお、このワンタイムパスワードは30秒に1度更新されるため、すばやく入力してログインを完了させないとならない。また、端末の時計が正確に合っていないと正しいワンタイムパスワードを入力していてもエラーになることがあるので注意しておこう。

複数のアカウントで「2段階認証」を有効にしている場合は、「Google認証システム」の画面にそれぞれのワンタイムパスワードが表示される

「2段階認証」を有効にすることにより、普段使っている端末ではそれまでと比べログインが面倒になることはなく、その他の端末から不正にアクセスされようとした時には最大限のセキュリティを発揮してくれる。Googleサービスで重要なメールやデータを扱っているなら、必ず有効にしておきたい設定だ。

(記事提供:AndroWire編集部)