そこで役立つのが、スマホのアプリ。今回はAndroidの「スカイマップ」(旧「Google Sky Map」)を使用した。このアプリを起動してスマホを空にかざすと、現在、その場所から見える星や星座をプラネタリウムのように表示してくれるのだ。スマホのGPSおよび電子コンパスと連携しているので、自分が向いている方角に表示が追従してくれる。これさえあれば、撮りたい方角や星、そして何より、今自分が見ている星が何かすぐにわかる。ネットワークに接続されていない状態でも使用できるのも便利だ。撮影の役に立つだけでなく、星への興味もよりいっそうわくというものだ。

ちなみに、キヤノンからも星空撮影のイロハを楽しく学べるiPad用アプリ「SHOOTING STARS」がリリースされている。詳しくは別記事(キヤノン、星空撮影のイロハを楽しく学べるiPad用アプリ「SHOOTING STARS」)を参照していただきたい。

「スカイマップ」を使えば、今見えている星が何かすぐ分かる

星空軌跡は、撮影中ずっと液晶モニターが点灯したままになることもあってバッテリー消費が進みがち(1時間の軌跡写真を2回撮るくらいが目安)。気温の低さの影響もありそうだ。撮影には、念のため予備バッテリーを持って臨みたい。また、深夜の山中は想像以上に気温が低下するので、くれぐれも防寒着の用意をお忘れなく。さぁ、あなたもPowerShot S120と一緒に、美しい天体ショーと撮影を楽しもう!

「星空インターバル動画」は、フルHD60Pに対応する

水準器が表示されるので、水平が取りやすい

露出を少しだけマイナスに補正してやるのも、星空撮影のコツ

暗い場所でも見やすい暗所表示機能。ちなみに、写真や映像は赤くならない

「星空夜景」のみ、星を強調する機能が使える

撮影に使用した「PREMIUM BOX」仕様のPowerShot S120。3,000台の限定だが、撮影機能自体は通常版と同等