一方、こちらは失敗例。最初は良かったのだが、時間経過とともに雲が出てしまい、途中で撮影を中止した。「星空軌跡」と「星空インターバル動画」は、一度撮影を開始すると、終了するまでカメラ操作ができなくなってしまうが、シャッターボタンを押すことで撮影を強制終了させることはできる(そこまでの画像記録は保存される)。

【左上】撮影開始後25分ほどで雲が出てきてしまい、この後にさらに大きな雲があったことから、撮影を断念(原寸大画像を見る) 【右上】雲の切れ目を見つけて撮影を再開したが、15分後にやはり断念(原寸大画像を見る) 【左下】「星空夜景」で撮影。地平線付近が白いのは、街の灯火のせい(原寸大画像を見る)

「星空インターバル動画」で撮影。よく見ると星が右へ流れているのだが、途中から雲が出たために、普通のタイムラプス動画になってしまった。ちなみに、記録時間は1時間/1時間30分/2時間から選択可能。再生時間は、それぞれ4秒/6秒/8秒。1時間かけて撮影しても、たった4秒……

「背景を考える」のもポイントのひとつ。地平線周辺はどうしても明るく写ってしまうので、これを嫌ってレンズを上に向け、画面いっぱいに空を入れてしまうと、次のような味気ない写真になってしまう。周囲の木々や建物など、静止している背景を上手く入れ込もう。

もうひとつのポイントは、天体のどの部分を画面に入れるかだ。なるべく星が明るく見えるところを選んで写したいのはもちろん、星空は北極星を中心に回転する(ように見える)ので、東西南北で星の流れる方向や角度が変わることも考慮したい。キャッチーな星や星座が構図に入る時間を計算して出かける、なんてのもいい。

背景を入れなかったので、この味気なさ。朝4時過ぎから撮影したため、空が青い(原寸大画像を見る)

雲はなかったが、星の位置が今ひとつ(原寸大画像を見る)