CDを上回る情報量を持つ「ハイレゾ」の音は、オーディオ愛好家のみならず音楽好きにも注目されている。その「ハイレゾ」をスマートフォンで再生するための条件と、ハードウェア/ソフトウェアの現状をレポートしてみよう。
「ハイレゾ」とは
近ごろ話題の「ハイレゾ」とは、Hi-Res(High Resolution)の略語で、高解像度、すなわち情報量の多いデジタルコンテンツを指す。だから動画/静止画についてハイレゾということも可能だが、音楽で用いられることが多く、CDを超える情報量を持つコンテンツを指すことが一般的だ。
ハイレゾという言葉に明確な定義はないが、「CDを超える情報量」を根拠とすれば、サンプリング周波数が44.1kHz、量子化ビット数が16bitというCDを超える情報量のコンテンツ(曲データ)をハイレゾ、と考えていいだろう。ハードウェアについても、上述の「ハイレゾ」を再生可能なスペックがあればハイレゾ対応だといえる。