東芝セミコンダクター&ストレージ社は23日、7mm厚2.5インチHDDの新製品として、容量が1TBの「MQ02ABF100」と750GBの「MQ02ABF075」を発表した。11月からサンプル出荷を開始する。

「MQ02ABF100」「MQ02ABF075」

ディスク(プラッタ)×2枚の構成となり、新設計の専用薄型機構と薄型スピンドルモーターを採用。トラッキング性能を確保するために、トラッキング位置決め機構として2段アクチュエータも採用している(同社の2.5インチHDDとしては初となる)。1TBの「MQ02ABF100」は面記録密度が1.15Gbit/mm2(744Gbit/in2)、750GBの「MQ02ABF075」は858Mbit/mm2(553Gbit/in2)に達する。

容量以外の主な仕様はほぼ共通で、ヘッド数が「4」、平均シーク時間が12msec、インタフェースがSATA 3.0(6Gbps)、回転数が5,400rpm、バッファ容量が16MiB(メビバイト、1MiBは1,048,576バイト)。

動作音はアイドル時が22dB、シーくじが23dB。耐振動性は動作時が9.8m/s2(1G、5-500Hz)、非動作時が49m/s2(5G、15-500Hz)。耐衝撃性は動作時が3,430m/s2(350G、2msec half sine wave)、非動作時が8,820m/s2(900G、1msec half sine wave)。本体サイズはW69.85×D100.0mm×H7.0mm、重量は最大99g。