検索可能なPDFファイルにしてみよう

iX500で読み取ったPDFは、イメージのみでテキスト情報は含まれていない(スキャンソフトの「ScanSnap Manager」で、スキャン時にOCR処理する設定も可能)。このままではPDFファイル内のキーワード検索ができないので不便だが、PDFファイルに文字認識(OCR)処理をかけることで、テキスト情報を埋め込み、検索可能なPDFに変換できる。

「PDF自動変換の設定確認」のダイアログで「変更」をクリックすると、設定を変更できる

または左上にあるアイコンをクリックして「オプション」を開く

「PDF自動変換」の項目を開いて、「テキスト情報をページに埋め込む」にチェックを入れて、「OK」をクリック

ウィンドウに「このフォルダに追加されたPDFを~」と表示され、コンピュータの空き時間に変換が行われる

検索可能なPDFに変換するには、Organizerに登録されたPDFファイルを自動で変換する方法と、Organizer上でファイルを選択して手動で変換する方法がある。前者はOrganizerを起動したときに表示される「PDF自動変換の設定確認」や、Organizerのオプションで設定可能だ。ユーザーがPCを使っていない時間を自動的に判断して、変換処理を行う。ユーザーがPCを使い始めれば、やはり自動的に変換処理を中断してくれるので手間いらずだ。

手動での変換処理は、リボンメニューの「検索可能なPDFに変換」で実行できる。変換対象のPDFファイルが複数ある場合は、例えばランチに出かける前に変換処理を実行しておき、食事から戻ってきたときに変換処理が終わっている…といった使い方もおすすめだ(PDFファイルの数やPCの性能によって、変換処理に要する時間が異なる点は覚えておきたい)。

なお、縦書き/縦組み書類のOCR処理は、横組みの書類に比べて精度が低くなる点は注意したい。元原稿の状態によっては、OCR処理がうまくいかないこともある(非常に小さな文字や、文字がかすれている場合など)。

手動で「検索可能なPDFに変換」

手動で変換する場合は、PDFを選択した状態で、リボンの「ホーム」-「検索可能なPDFに変換」-「選択中のPDFを変換」(または「表示中のフォルダの全PDFを変換」)をクリック

「テキスト情報をページに埋め込む」がチェックされているのを確認して「OK」をクリックする。デフォルトではコンピュータの空き時間に実行されるが、タイミングを「今すぐ実行」に変更することも可能

変換が終わるとダイアログが表示されるので、「OK」をクリックする

検索可能なPDFは、サムネイルに「A」が付く

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