ニコンは10月17日、デジタル一眼レフカメラ「D5300」を発表した。発売は11月中旬で、価格はオープン。

パッケージは本体のみのものと、交換レンズ「AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR」が付属するレンズキットが用意される。推定市場価格は本体のみが90,000円前後、レンズキットが130,000円前後となっている。

ボディカラーはブラック、グレー、レッドの3色をラインナップ。なお、ボディ単体での発売はブラックのみとなる

エントリーモデルながら新開発の有効2,416万画素ニコンDXフォーマットCMOSセンサーと新画像処理エンジン「EXPEED 4」を搭載する一眼レフ機。CMOSセンサーは光学ローパスフィルターレス仕様となっており、解像感のある描写が可能となっている。また、EXPEED 4は、高性能な一眼レフ機向けに最適化されたエンジンとなっており、処理能力が高速化。ノイズリダクション、オートホワイトバランス、色再現性、階調処理の能力が大幅に向上した。

加えて、ニコン製デジタル一眼レフカメラとして初めてWi-Fi(無線LAN)接続機能を内蔵。撮影した画像をスマートフォンやタブレット端末へワイヤレス転送できるほか、スマートフォンやタブレット端末からD5300をリモート操作することもできる。

さらに、画像に撮影位置の情報(緯度・経度・高度)を付与できるGPS機能も搭載。ニコン製ソフトウェア「ViewNX 2」や画像共有・保存サービス「NIKON IMAGE SPACE」と連携して撮影した画像の位置情報を地図上に表示させることができる。市販の地図ソフトとの連携も可能だ。なお、GPS機能の内蔵もニコン製デジタル一眼レフカメラとして初めてとなる。

ローアングルやハイアングルでの撮影に便利なバリアングル液晶を採用

背面の液晶モニターは、ローアングルやハイアングルで撮影する際などに便利なバリアングルタイプ。左側に180度までの開閉および270度の回転が可能となっている。

そのほか、撮影する静止画・動画にエフェクトを加えられる「スペシャルエフェクトモード」などを搭載。スペシャルエフェクトモードでは、「セレクトカラー」「カラースケッチ」「ミニチュア効果」「ナイトビジョン」「シルエット」「ハイキー」「ローキー」に、新たに「トイカメラ風」「HDR(ハイダイナミックレンジ)ペインティング」が加わり、計9種類が利用できる。

主な仕様は、マウントがニコンFマウントで、撮像素子が有効2,416万画素のDXフォーマット(23.5×15.6mm)CMOSセンサー、シャッタースピードが1/4,000~30秒、対応感度がISO100~12800(拡張設定でISO25600の利用も可能)となっている。

ファインダーは視野率が約95%、倍率が約0.82倍(50mm f/1.4レンズ使用、∞、-1.0 m-1時)、背面のモニターは3.2型・約104万ドットの液晶方式。利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカード、記録形式は静止画がRAW、JPEG、動画がMOV(H.264/MPEG-4 AVC)、動画の記録画素数は最大1,920×1,080ドット/60pだ。

バッテリーはリチウムイオン充電池で、CIPA準拠の撮影可能枚数は約600枚。本体サイズは約W125×D76×H98mm、重量は本体のみで約480g、バッテリーとSDカードを含む状態で約530gとなっている。

フォトギャラリー(クリックで拡大とスライドショー)