ネオマーケティングは9月18日、国内の主要キャリアであるNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイルが発売するスマートフォン「iPhone 5s/iPhone 5c」について、インターネットリサーチを実施。新型iPhone購入意向などについて聞いた。

同調査は、全国の15歳以上の男女4500名(各キャリアのユーザーそれぞれ1500名)を対象に実施したもの。期間はiPhone 5cの予約が開始され、料金プラン各種キャンペーンが発表された9月13日から17日までの5日間。なお調査結果は、2013年9月13日の20時時点の情報をもとにしたものとなる。

購入意向はドコモがトップ、MNPではau優位

まず同調査では、新型iPhone「iPhone 5s/5c」の購入意向を聞いた。結果は「購入したい」と回答した人が13.4%、「やや購入したい」が32.6%で、計46.0%が新型iPhoneの購入に前向きであることがわかった。「購入したくない」と答えた人は29.0%だった。

新型iPhoneの購入意向について

機種別の購入意欲については、iPhone 5sが73.7%、iPhone 5cが26.3%という結果で、iPhone 5sの人気がiPhone 5cを大きく上回った。キャリア別の購入意欲では、iPhone 5sではNTTドコモが50.0%、KDDI(au)が26.8%、ソフトバンクモバイルが23.2%、iPhone 5cではNTTドコモが47.1%、KDDI(au)が30.6%、ソフトバンクモバイルが22.3%となり、両機種ともにNTTドコモがトップとなった。

iPhone 5sとiPhone 5c、どちらを購入したいか

新型iPhoneでどのキャリアを選択するか

続いて、新型iPhoneの購入方法について聞いたところ、「機種変更」と回答したユーザーが65.8%と最も多く、「まだ決めていない」(18.7%)、「新規で購入する」(8.1%)、「MNP(番号ポータビリティ)で購入する」(7.4%)と続いた。

新型iPhoneをどのような方法で購入するか

この購入方法をキャリア別に見ると、ドコモユーザーは71.3%が「機種変更」を選択。auユーザーは「新規契約」(11.1%)を選択した人が多かった。一方、ソフトバンクユーザーは、「まだ決めていない」(22.0%)と「MNP」(9.4%)を選択した人が多かった。

なお同調査では、これらの結果に対し、各キャリアの新型iPhoneのMNP購入意向者による流出入数を算出。各キャリアユーザーの中でMNPでの購入意向者による流出入を「ドコモ・ソフトバンクは、流出入意向の結果がマイナスとなりMNPによる流出が多い」「auは、流出入意向の結果がプラスとなりMNPによる流入意向が多い」と評価。これについて、「au、ソフトバンク共に、ドコモへの流出が多いが、ドコモユーザーからauへの転出意向が他と比べて倍近く多かったことが要因」と説明している。

各キャリアの新型iPhoneのMNP購入意向者による流出入マップ

実質0円、800MHz帯対応などドコモ、auの報道発表に関心

同調査ではこのほか、9月13日の通信各社のニュース(報道発表)において印象に残った内容を聞いた。結果は「今ドコモを利用中の人が、iPhone 5s(16GB) またはiPhone 5c(32GB) へ機種変更・契約変更すると、端末費用が実質0 円となること」というドコモのニュース、「新型iPhoneがプラチナバンド帯(800MHz帯)のLTE サービスに対応していること」というauのニュースが注目されていることがわかった。なお端末価格や発売時点での各社の通信環境については、マイナビニュースの別稿で詳しく解説している。

新型iPhoneについて各キャリアの報道発表で印象に残ったもの

さらに、購入時の検討項目についても調査。「月々の利用料金・料金プランが魅力的かどうか」「端末の購入価格が安いかどうか」の2つを検討項目として挙げる人が多く、「通信速度が速い・インターネットが快適かどうか」「キャッシュバックなどのキャンペーンが魅力的かどうか」が後を追う形となった。

新型iPhoneを購入する際に、検討する項目であてはまるもの

また、購入時の不安に思うことについても調査したところ、「アフターサービス」が27.4%と最も多かった。キャリア別では、ドコモユーザーは「予約が取りづらいこと」、auおよびソフトバンクユーザーは「アフターサービス」が最も多かった。特にドコモユーザーは予約についての項目以外でも「メールなどの機能面の遅さ」などで不安を感じている人が多いことがわかった。

新型iPhoneを購入時に不安に感じること