ワコムは、コンシューマー向けブランド「Bamboo」の新製品として、タッチパッド「Bamboo Pad」、およびスタイラスペン「Bamboo Stylus alpha」を発表。加えて、これまでの販売されていたスタイラスペン「Bamboo Stylus solo」、「Bamboo Stylus duo」のリニューアルを発表した。

今回は、漫画家・平尾リョウ氏によるタッチ&トライの様子に密着。コンシューマー向けの製品にも込められているワコムならではの工夫について、プロのクリエイターの目から見た所感をお届けする。

タッチパッド「Bamboo Pad」は全4色。ワイヤレスモデルとUSBモデルがあり、USBモデルのみ、カラーが「メタリックグレー・ブラック」1色となる

書類に"書き込み"できるタッチパッド「Bamboo Pad」

まず、このたび発表された新製品の中でも、まったく新しい形態のデバイスである「Bamboo Pad」から見ていこう。この製品はマルチタッチに対応したタッチパッドで、対応OSはWindows7/8およびMac OS X。スクロールやズーム(2本指でのタッチ)、Windowsスタートメニューの表示(3本指でのタッチ)などの操作を行うことができる。

手書きの文字や簡単なイラストであればスラスラ書き込むことができる

また、同社ならではの機能として、タッチパッドでありながら、ペン機能が搭載されている。タッチ操作のみならず書く/描く動作もカバーするこの製品について、平尾氏はタッチパッドの使い心地については及第点と語った。また、ペン機能について、「書類に修正点やチェックを描き込んだりするのは余裕です。複雑な絵を描かなければ便利に使えそうです」とコメントした。仕事を行う上で、書類への書き込みを行う場面は多々あるかと思われるので、そういった時に「Bamboo Pad」があると、紙とペンのように自在に使うことができそうだ。

ペン先が細くなったスタイラスペン「Bamboo Stylus」シリーズ

続いて、既存製品のリニューアルと新製品の追加が行われたスタイラスペン「Bamboo Stylus」シリーズの使い心地を確認する。これまでもコンシューマー向けに提供されてきたスタイラスペン「Bamboo Stylus solo」および「Bamboo Stylus duo」がリニューアルされ、ペン先が6mm径から5mm径のゴムに変更された。ワコム担当者によれば、iOSデバイス向けのスタイラスは基本的に6mm径が一番反応しやすいということだが、ユーザーからの「もっと細いペン先がほしい」という声に応え、技術的な工夫を重ね5mm径を実現したのだという。加えて、廉価版の「Bamboo Stylus alpha」をラインナップに加え、より手に取りやすい価格を実現した。

上からスタンダードな「Bamboo Stylus solo」、ボールペン機能つきの「Bamboo Stylus duo」、エントリーラインの「Bamboo Stylus alpha」

パッケージも一新され、本体がよく見えるポップなデザインとなった

そして、そんな工夫を重ねた「Bamboo Stylus」を使った感想として、平尾氏は「ゲームや細かな操作を長時間する人にはぜひ。指が痛くなりません」と一言。タッチデバイスをヘビーに使うものの、すべて指で操作している人には適したデバイスだと語った。また、個人的な感想として、絵を描く際にクリップ部分が握り方を規定してしまうため、クリップが外せるとなお良いともつけ足した。これまで指だけで使っていた人も、iPhone/iPadを頻繁に使うのであればぜひ一度導入を検討してみてほしい。