ソニーは9月5日、オーバーヘッドタイプの密閉型ヘッドホン「MDR-10」シリーズを発表した。ラインナップは、スタンダードモデルの「MDR-10R」、Bluetooth対応モデルの「MDR-10RBT」、ノイズキャンセル機能を搭載した「MDR-10RNC」、耳乗せタイプの「MDR-10RC」の4モデル。発売はいずれも10月25日。価格はオープンで、推定市場価格は、MDR-10Rが19,000円前後、MDR-10RBTが27,000円前後、MDR-10RNCが30,000円前後、MDR-10RCが19,000円前後となっている。

「MDR-10」シリーズは、2012年10月に発売した「MDR-1」シリーズのサウンドやスタイルを継承しながら、小型軽量化したモデルだ。

「MDR-1」シリーズサウンドをもっと手軽に楽しめる「MDR-10」シリーズ。写真はスタンダードモデルの「MDR-10R」

MDR-10RNCを除く3モデルは「HDドライバーユニット」を採用。素材と形状に改良を加えることで、φ40mmの大口径ながら、5Hzの低域から40kHzの超高域までの広帯域再生を実現している。なお、「MDR-1」シリーズのHDドライバーユニットに採用されている液晶ポリマーフィルム振動板は、「MDR-10」シリーズのHDドライバーユニットでは使用されていない。

また、ハウジングに開けたポートによって、低域の通気抵抗をコントロールする「ビートレスポンスコントロール」も採用。低域の立ち上がり・立ち下り特性が高く、より正確なリズムを表現可能だ。

シリーズのうち、耳覆いタイプのMDR-10R・MDR-10RBT・MDR-10RNCには、低反発ウレタンフォームのイヤーパッドが内側に倒れこむ構造「エンフォールディングストラクチャー」も採用。耳全体を包み込むことで、高い装着性と気密性を実現している。なお、MDR-10RCには、エンフォールディングストラクチャーは採用されていないが、ソフトで厚みのある低反発ウレタンフォームのイヤーパッドが使用されており、側圧は低いながらも、高い気密性を備えている。

耳乗せタイプの「MDR-10RC」。厚みのあるイヤーパッドで、高い装着感を実現している

MDR-10RBTのBluetoothのバージョンは3.0。プロファイルはA2DP/AVRCP/HFP/HSPに対応しており、スマートフォンでのハンズフリー通話も可能だ。コーデックは、標準のSBCのほかにに高品位な伝送が可能なAAC/apt-Xも利用できる。NFCにも対応しており、ワンタッチでペアリングや接続を行うことが可能だ。内蔵されている充電地は約2.5時間でフル充電される。フル充電時の連続再生時間は最長で約17時間だ。

Bluetoothモデルの「MDR-10RBT」

MDR-10RNCは、デジタルノイズキャンセル機構を搭載したモデル。周囲の音を検知し、自動的に適切なノイズキャンセリングモードを選択する「AIノイズキャンセリング機能」も採用している。デジタルイコライザーとフルデジタルアンプ「S-Master」を搭載しており、ノイズキャンセルヘッドホンでありながら、クリアな再生音を実現している。電源は単4電池で、連続駆動時間は最長で約20時間だ。

ノイズキャンセル機能を搭載する「MDR-10RNC」

4モデルともコードは着脱式。Bluetooth対応モデルのMDR-10RBTも、ワイヤードヘッドホンとして使用可能だ。MDR-10RBT以外の3モデルには、ストレートケーブル(1.2m)に加え、スマートフォンでのハンズフリー通話やメディアの再生/停止などの操作が可能な、マイク/リモコン付きコード(1.2m)も付属する。なお、MDR-10RNCのストレートケーブルのみ、長さが1.5mとなっている。それぞれのモデルの質量は、MDR-10Rが約180g、MDR-10RBTが約210g、MDR-10RNCが約205g、MDR-10RCが約165gだ。カラーは、MDR-R10がブラック/ホワイトの2色、MDR-10RCはブラック/ホワイト/レッドの3色、MDR-10RBT・MDR-10RNCはブラックのみとなっている。

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