本選に出場を果たした14チーム

それでは、本選に出場を果たした14チームを紹介しよう。チーム名を五十音順で並べている(チーム名の後ろは団体名、最後はロボット数)。また、◎は主催者枠チーム、◇はチャレンジ枠チーム、※はチャレンジ枠追加出場(本選参加を辞退したチームがあったための繰り上がり出場)、□は東京予選通過チーム(無印は神戸予選通過チーム)だ。内訳は、大学チームが10チーム、高専チームが2チーム、高校チームが1チーム、社会人チームが1チームとなっている(特に学生でなければいけないというルールではないため、社会人でも参加可能)。なお、画像がないのは、このあと、ピックアップしているチームのためだ。

  1. RMF rescue/電気通信大学 ロボメカ工房/2□(画像21)
  2. MS-R/金沢工業大学 夢考房/4◇(画像22)
  3. MCT/松江高専 機械工学科/4◇(画像23)
  4. からくり忍者/東海社会人連合/3
  5. 救命ゴリラ!!/大阪電気通信大学 自由工房/3(画像24)
  6. SHIRASAGI(しらさぎ)/兵庫県立大学 ロボット研究会/3◎(画像25)
  7. 大工大TECFER(だいこうだい・てくふぁー)/大阪工業大学 モノラボロボットプロジェクト/5(画像26)
  8. とくふぁい!/徳島大学 ロボコンプロジェクト/4※
  9. 特別救助隊産技荒川隊/東京都立産業技術高専 荒川キャンパス/4□
  10. 長湫(ながくて)ボーダーズ/愛知工業大学/4□(画像27)
  11. なだよりあいをこめて/神戸市立科学技術高校 科学技術研究会/4◎(画像28)
  12. メヒャ!/岡山県立大学 ロボット研究サークル/6◇(画像29)
  13. レスキューHOT君/近畿大学 産業理工学部/3(画像30)
  14. 六甲おろし/神戸大学/3(画像31)

画像21(左):RMF rescueの1号機「KOSUKE」(奥)と2号機「TASUKE」。今回唯一の2機体制。画像22(中):。MR-S。ガレキ撤去と救出・搬送の2機でコンビを組んで、2チーム計4機。画像23(右):MCTの1号機「IZUMO」。今回のロボットの中では大型の1台。クローラ式だが、車高を変えられる

画像24(左):救命ゴリラ!!の3号機「ベテルギウス」。家ガレキの狭い側からでもアプローチし、アームを脇の下に引っかけて救助。画像25(中):SHIRASAGIの2号機「羽衣(はごろも)」。8輪車で、ダミヤンの救出搬送型。救出後もダミヤンの保護が考慮されている。画像26(右):大工大TECFERの自律搬送型の4号機。3号機の子機だ

画像27(左):長湫ボーダーズの2号機「アリエス」。救出・搬送担当だ。写っていないが、ガレキ撤去担当の3号機「キャンサー」とコンビを組む。画像28(中):なだよりあいをこめてのガレキ撤去担当の2号機「KG-2」と救出・搬送担当の4号機「KG-4」。奥は3号機「KG-3」。画像29(右):メヒャ!の救出・搬送担当の5号機「Claviuws」が、高台エリアから3体目のダミヤンを搬送しているところ。

画像30(左):レスキューHOT君の1号機「メカキュー」。操作性が重視され、サス付きのメカナムホイールを採用。画像31:六甲おろしの2号機。夜間用のライトなども搭載されている

14チームのロボットを見ていると、1チーム2台のところもあれば、6台の所もあるし、万能タイプの同じロボットを複数台揃えて、ガレキの撤去から救出、そして搬送までをすべてダミヤン1体につきロボット1台が行うチームもあれば、ガレキ撤去専門、救出と搬送専門、さらには救出用のロボットの中にさらに搬送用の子機が搭載されているものなど、いろいろである。大きさも、小型のものから、ゲートいっぱいのものまで、多彩だ。なお台数は自由で、サイズも大まか。スターティングエリアに全機並べられること、ゲートをくぐれることがサイズ的な条件である(画像32)。

画像32。MCTの全機がスターティングエリアに並んでいる様子。並べられればOK

ダミヤンを収容するための仕組みとしては、ベルトコンベア式のベッドか、アームで脇の下を引っかけて引っ張り出すタイプが多い感じだ(それでも、それぞれチームごとに細かい工夫がある)。なので筆者の目では、「あそことあそこは似ている」とか「ここはあそことあそこを足して2で割ったような感じ」というのを感じることはなかった。