ただしこちらの「Google Gesture Search」は、手書き(ジェスチャー操作)で検索できる点が大きな特徴となっている。

「Google Gesture Search」で検索できるのは、アドレス帳、ブックマーク、アプリなど大きく分けて5種類

検索対象となるのは、アドレス帳、標準「ブラウザ」のブックマーク、インストール済みアプリ、音楽ファイル、端末の各種設定の5種類となる。これらのうちあらかじめ選択しておいた複数の対象を一括で検索し、候補として一覧表示されたものの中から選んですぐに電話をかけたり、アプリを起動したり、好みのWebページにアクセスしたり、音楽の再生や各種設定の変更をしたり、といったことが可能になる。

手書き文字は英数字だけでなく、ひらがなやカタカナ、漢字にも対応。アプリ画面に1文字ずつ書いていくと、検索対象の名前の頭文字に当てはまるものがあれば一覧し、さらに続けて文字を手書きすれば、2文字目、3文字目と合致するものを絞り込んでいく。前述の通り端末内の情報の一括検索なので、ブックマークやアプリ、音楽ファイルなどが混在した形で候補として挙がるのが面白いところ。

1文字ずつ大きく画面に手書きする

1文字書くと、頭文字がそれに合致する項目を一覧表示

さらに2文字目、3文字目を続けて手書きし、絞り込んでいく

手書きを始めるには当然ながら「Google Gesture Search」を起動する必要があるが、"ダブルフリップモーション"でより手軽に起動できるようになっているのもポイントだ。これは、画面を見る時の角度で端末を片手で持ち、そのまま手首を返して端末を下向きにしてから、すぐに元の向きに戻すだけで、アプリを即座に起動して検索を始められるというもの。慣れるまではなかなか起動できないが、ゆっくり動かすようにすればうまくいきやすい。手書きのためにいちいちホーム画面に戻るというような手間がなくなり、さらに快適に使えるだろう。

ダブルフリップモーションで、いつでもすぐに起動して検索できる

なお、手書き認識については、書いた文字の形状から類推して検索候補を見つける仕組みのようで、日本語、特に漢字の認識精度がそれほど高くないのが残念ではある。ただ、端末のストレージが巨大化し、保存できるアプリやデータが増え続けていく中で、パソコンと同様にこうした端末内検索ツールの重要性はますます高まっていくに違いない。

(記事提供: AndroWire編集部)