iPadスタンドをつくることになった本企画。準備編の前編に続き後編では実際の作業に踏み込んでいく。

前編まではお椀に穴を開けるまでを紹介したが、穴を開け終えたら「角ボルト」を入れて具合を確かめよう。また、穴の周りに"バリ"がないかチェックしておこう。一度ネジ止めするとバリを取るのが面倒になる。この手の処理は早めが吉。

穴を開けたら「角ボルト」を使って具合を確かめる

裏面はこんな感じ。「丸ワッシャー」のおかげで、強くしめても陥没しない

ここまで終わったら次はiPad用のカースタンドを加工する。加工するといっても、丼に開けた穴と同様にスタンドにも穴を作るだけ。カースタンドの多くは吸盤式なので、吸盤部を取り除くとそこが穴の代わりになる。が、ココが問題。単純に吸盤部を取り除いただけだと穴が大きすぎてまともにネジ止めができない。

使いづらかったiPad用カースタンド

吸盤部を取り除くと穴になる。この穴を使って「角ボルト」を通す

従って、吸盤部を取り除くことでできた穴をどうにかして「角ボルト」の径に合わせなくてはならない。

解決策としては、

①厚いプラ板を利用する
②金属板を利用する
③でかいワッシャーを利用する

という3つ。

吸盤部取り外してできる穴の直径は5cm程度だと思うので、加工面を考えて採用できるのは①か③。穴の形状が複雑な場合は①にて対応せざるを得ないが、5cm程度ならば丸ワッシャーがあるので、③が最も簡単だろう。そういうわけで、予め大きなワッシャーを用意した。

これで準備万端! 実際に組み合わせ、蝶ナットで固定する。見た目もまぁ……悪くない。もともとiPad用のスタンドを加工しているわけだから、取り付けに関しては問題ない。

で、実際に設置してみたところ、見事に前のめり。あろう事か、丼が軽すぎて安定しないどころの話ではない状況に。フロントヘビーになって、とてもじゃないが手放しで設置できない。

完成……? iPadを装着するとフロントヘビーで前倒し。再考せねば

どうしよう……と思案した結果、買ってきました「セメント」。日常生活において、日曜大工好き、ガーデニング好きでなければ、ほとんど手にすることはないであろう「セメント」。今回はホームセンターにて、速乾性のあるセメントを買ってきた。重さも1.3kgと丼のサイズを考えれば必要十分。

買ってきました速乾性のあるセメント

セメントを使って重さUP

今回買ってきたセメントは施工後約60分で固まるという品。だいたい600円ぐらいで購入できる。さらに速乾性のあるタイプや速乾性は落ちるものの安価なものなど種類は豊富で、一般的なホームセンターで購入できるのもよい。