今回の教訓は、丼は100均、ネジそのたモロモロはホームセンターでOKということだ。焦らず、身近な店舗を巡ろう。

購入したセメントは、水で練って施工するタイプなので、そのまま丼に粉と水を入れて混ぜ合わせた。もちろん、粉と水を入れる前に「角ボルト」と「丸ワッシャー」を仕込む。混ぜたら暫く放置。この際、反対側を「蝶ナット」で固定し、「角ボルト」が斜めにならないように気をつけよう。また、「角ボルト」が丼のそこから突き出ているため、乾燥させる際は、コップなどを利用するとよいだろう。

暫くしてセメントが乾燥したら再度iPad用カースタンドを組み合わせてみる。今度は上手にいった。これで完成である。ひとつアドバイスというか、後から気づいたのだが、セメントの性能を向上させる「練り液」というものがある。水の代わりに利用するものだが、例えば「水よりも高強度」や「防水性向上」「接着力アップ」など、さまざまな効果が得られる(効果によって練り液が異なる)。上手く固まらない、固まってもすぐに剥がれてしまうという場合はこういった製品を試してみるとよいかも。

これで完成ッ! 安定性も◎

丼ではなくお碗でも土台を作ってみた。柄はこっちのほうがいいなぁ

ホントちょっとだけ蛇足。

どうしても丼の柄に納得できなかったので、納得のいく「お碗」を購入。穴を開けて、余ったセメントを流し「土台」をもうひとつ完成させた。設置してみた感じだと、iPadの重さは少々厳しいかと。対応できてiPad miniまでかな? とりあえず、完成したし満足。一度「土台」を作ってしまえば、組み合わせるスタンドに融通が利くので、組み合わせる前提でスタンドを探すのも“アリ”かと。時間があればスタンドそのものを作るのも面白い。鉄パイプを組み合わせて丼を床に設置できるように長さを増したり、堅めのフレキシブルホース(くねくねする金属のホース)を使ってiPadのポジションに自由度をもたせたり……。

さて、今回の結論だが、相当な無茶振りから始まった本企画。構想段階では結構悩んだが、実作業は案外楽しめたのでよしとしよう。セメントだの、穴開けだのとテキストにしてみると手間がかかっているように思えるかもしれないが、実作業的には10分くらい。むしろ、セメントの硬化時間待ちや買い物のほうが時間がかかったぐらいだ。

カースタンドに納得がいかず余らせている貴方ッ! 満足できるスタンドを欲しているそこの君ッ! ぜひともチャレンジしてほしい。