Googleは7月31日、同社がAndroid端末向けに提供するコンテンツ配信サービス「Google Play」に関する記者説明会を行った。同説明会ではGoogle Play で活躍する開発者たち、および彼らを支える Google Play の仕組みが紹介された。また、ガンホー・オンライン・エンターテイメントの担当者が招かれ、最新の動向を報告した。

Googleは31日、アプリ開発者を支援する取り組みを報道関係者に紹介した

説明会では、はじめにGooglePlayエンジニアリングディレクターのクリス・ヤーガ氏が登壇し、GooglePlayの利用状況などについて説明した。現在、全世界の国々で利用されているAndroid端末。そのアクティベート数は、グローバルで9億台にも上るという。アプリケーションの数は100万を超えており、毎日190カ国の人々が利用している。ダウンロード数は500億回を記録したとのことだ。

登壇するGooglePlayエンジニアリングディレクターのクリス・ヤーガ氏(写真左)。Android端末のアクティベート数は、グローバルで9億台に上る

「Google Playにはオープンなプラットフォームが用意されており、公平な競争の場となっている。多くのデベロッパー(開発者)の皆様に、成功の輪に参加していただけたらと思う」とクリス氏。Googleでは、今後もデベロッパーの経済的な成功がより拡大し、より活性化できるように万全のサポートをしていく構えだ。

開発者を全力で支援する

例えば、デベロッパー支援のためのリソースを用意している。同氏が「アプリケーションの開発の段階からマーケットに乗るまで、Googleが包含的に関わることでデベロッパーを支援していく」と語る通り、SDKやAPIといったソフトウェア開発キット、ライブラリや教材の類などを提供する。開発者はそれらのツールをフル活用してAndroidアプリケーションの作成に役立てることが可能だ。

開発を体験できる「Androidスタジオ」と呼ばれるデベロッパー向けの環境も用意した。無償で利用できる。そのほか、普段Googleの社員がAndroidアプリを作成するときに利用している中核的なツールもデベロッパーに提供される。これは、例えばアプリ内で「Google Maps」を起動させたいときなどに利用できる。

デベロッパーのため、Androidスタジオなどを用意している

デベロッパー向けWebサイトでは、品質やデザインなどに関するガイドラインを閲覧できる。オンラインクラスも用意し、動画によるチュートリアルも視聴できる。アーカイブ化されている過去のデベロッパー向けイベントの内容も閲覧可能だ。「Google Play ゲームサービス」を使うと、デベロッパーは簡単にリアルタイム型・マルチプレイヤー対応のゲームを構築できる。このように、Googleではデベロッパーを幅広く支援できる体勢を整えている。

GooglePlay開発者サービスを用意。様々な面で開発者をサポートする

Googleでは、デベロッパーの関係性を維持していくリレーションチームを専任で用意している。これにより個々人のデベロッパーをケアできる。また老舗ゲームメーカーなど大規模なパートナーとも緊密に連携し、時にアドバイスなどをしているという。

収益化につなげるために

クリス氏によれば、GooglePlayの売上の67%がアメリカ国外で発生しているという。Googleからデベロッパーに支払われるアプリの売上金額については、上昇の一途をたどっている。