パナソニックは7月25日、デジタルカメラ「LUMIX(ルミックス)」シリーズの新モデル「DMC-FZ70」を発表した。発売は8月22日で、価格はオープン。推定市場価格は48,000円前後となっている。

「DMC-FZ70」

焦点距離20~1,200(35mmフィルム換算時)の光学60倍ズームレンズを搭載するレンズ一体型デジタルカメラ。遠くの被写体を大きく捉えることも、近くの被写体をワイドに写すことも1台で可能。ズーム時に6群のレンズが動く新開発の6群全可動レンズおよび高分散高透過ガラスレンズにより、この超高倍率ズームと高い透過性・描写力を実現した。パナソニックによれば、光学60倍ズームはデジタルカメラとして初という。なお、別売のコンバージョンレンズ「DMW-L55」を装着することで、最大焦点距離を10,200mm(同)まで伸長可能。

望遠撮影時に発生しやすい手ブレ対策としては、光学式手ブレ補正機構「POWER O.I.S.」を搭載。従来モデル「DMC-FZ48」からアルゴリズムの改善が図られ、手ブレの検知精度が向上した。従来は苦手としていた低周波域のゆっくりとした手ブレも効果的に抑制。さらに、60倍ズーム時の手ブレ補正角度も、DMC-FZ48の24倍ズーム時の約2倍と、望遠撮影時でも安定したフレーミングを行えるようになっている。

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動画はAVCHDのフルHD(1,920×1,080ドット)/60i記録に対応。新開発の「ウインドシールドズームマイク」を搭載することで、屋外撮影時のノイズとなりやすい風音を約70%カットするほか、高感度マイクによりS/N比が1.8倍に向上している。

モニターで確認しながらの撮影が難しい晴天時の屋外撮影に便利な電子ビューファインダーや、マニュアル撮影に便利なコントロールリングを搭載するなど、上級ユーザーのニーズに応える機能を備える。コントロールリングでは、撮影モードに応じてズーム、ISO感度、絞り、シャッタースピードなどの調整を行うことが可能だ。

そのほか、ストレスの少ない0.9秒の高速起動や高速AF、最速9コマ/秒の連写(記録は3コマ)など、快適な操作を楽しめる。

主な仕様は、撮像素子が有効1,610万画素の1/2.3型MOSセンサーで、レンズが焦点距離20~1,200mm(35mmフィルム換算時)の光学60倍ズーム、開放F値がF2.8~F5.9、対応感度がISO100~ISO6400。0.2型・約20万ドットの電子ビューファインダーを備え、視野率は約100%となっている。背面のモニターは約46万ドット・3型の液晶方式。

利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカードおよび内蔵メモリ(約200MB)、動画の記録形式はAVCHDおよびMP4。バッテリーはリチウムイオン充電池、CIPA準拠の撮影枚数は約400枚となっている。

サイズはW130.2×D118.2×H97mm(突起部を除く)、重量は本体のみで約562g、バッテリーとメモリーカードを含む状態で約606g。

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