クラウドは社員のワークスタイルも劇的に変える。例えばソフトバンクでは、全社員がiPhoneとiPadを使いクラウドサービスを利用した結果、営業の1社員あたりの訪問件数が2.5倍になるなどの効果を上げたとしている。講演では他企業の取り組みも紹介された。JR東日本ではiPad mini 7000台を用意し、全従業員に配った。これはマニュアルを閲覧するためで、これにより業務の効率化などが実現できたという。中外製薬ではiPad2300台を活用し、医師への情報提供を行っている。ミサワホームではiPad1700台を導入し、顧客対応から現場の施工管理までのあらゆるシーンで活用しているとのことだった。

異業種でもモバイル端末とクラウドを導入した取り組みが増えている

孫社長は「私とは妙なつながりがあるようですが」などと言いながらアートネイチャーがiPadを550台導入した事例も紹介した。頭皮のチェックを行うためだという。このほか三和シャッター、タマホームといった企業でも積極的にクラウドとモバイル端末の導入が進んでいる。

ミサワホームやアートネイチャーなども、ビジネスにクラウドを活用している

孫社長は、これらの活用事例を総括し「世界標準の新しいワークスタイルです」と紹介した。そして「挑戦することで初めて見えてくる景色があります。さらなるデジタル情報革命に向けて、一緒に大きく挑戦していきましょう」と会場の聴講者に力強く呼び掛け、講演を終えた。

ワークスタイルも世界標準へ。ソフトバンクでは「世界中の人々のワークスタイルを変革したい」としている