当然、なぜ「ゴーストタウン」からわずか1年も経たずに「世界第2位のSNS」となったのかという疑問がわいてきます。たとえば、オバマ大統領のFacebookページは執筆時点で約3,637万人以上の「いいね!」を集めていますが、Google+ページは約346万人のフォロワーがいるにすぎません。

その差は約10倍であり、少し差が開きすぎている気がします。本当にGoogle+はそこまで使われているのでしょうか?

オバマ大統領のGoogle+ページとFacebookページはファン数に大きな差が生じている

ソーシャルメディアの利用度を調査するPewリサーチ・センターのソーシャル・メディア調査では、Google+は調査対象から除外されています。理由は「Google+を他のGoogleサービスと区別することが非常に難しい」からとされています。実は、Googleの他のサービスとGoogle+は境目が分からなくなっており、ユーザーはGoogle+と気付かずに使わされているのではないかというのです。

どれだけ間違いやすいかというと、たとえばGoogle検索でローソンを検索すると、公式ページ、検索した場所の近く店舗とともに、GoogleマップとGoogle+ページが表示されます。Google+ページはGoogle検索結果と並んで同等に表示されているのです。同様に、GoogleプレイスのページもGoogle+に統合されています。Google検索、Googleマップで店舗をクリックすると、その店のGoogle+ページが開くようになっているのです。このようなGoogleの施策が功を奏して、現在のような世界第2位のSNSになったということが言えるでしょう。

しかし、これは逆に言えばGoogleでそれだけGoogle+ページの存在感が増しており、優遇されるということになります。SEO対策を考えるなら、これを利用しない手はありません。

Googleで「ローソン」を検索するとGoogle+ページが表示される

検索結果の店舗マークをクリックするとGoogle+ページが表示された