そのほか、撮りたいイメージを選ぶことで各種の設定を自動的に最適化する「表現セレクト」や、7つのエフェクトを選べる「クリエイティブフィルター」、発色傾向を7種類から選択できる「ピクチャースタイル」、マルチアスペクト、レーティング、BGM付きスライドショーなどの機能を従来機から継承。連写は最高で約4コマ/秒に、動画は1,920×1,080ドットのフルHD記録に対応する。

撮像素子にはAPS-Cサイズの有効約1,800万画素CMOSセンサーを、画像処理エンジンには「DIGIC 5」をそれぞれ搭載。感度はISO100~25600に対応。これらのスペックは従来モデルであるEOS Kiss X6iと共通のものだ。実写では、にごりのないクリアな発色と被写体のディテールまでをシャープに描写する解像感の高さを確認できた。高感度ノイズは少なめでISO1600くらいまでは十分に実用的だ。

トータルとしては、大幅な小型軽量化を実現しつつも、従来モデルとほぼ同じ画質と使い勝手を維持している点に好印象を受けた。手が大きな筆者にとっては、ボディが小さすぎて少々構えにくく感じるが、それでも、圧倒的なコンパクトボディの魅力のほうが勝っている。

と同時に、光学ファインダーによって被写体をしっかりと確認しながら撮影できることや、位相差センサーによって快適に作動するAFなど、一眼レフカメラのメリットを再確認できた。携帯性を重視しつつも、ミラーレスカメラの電子ファインダーやAF追従性では満足できない人には特にお勧めだ。

絞り優先AE(F10 1/320秒) 露出補正:-0.3 ISO100 ホワイトバランス:晴天 焦点距離:250mm レンズ:「EF-S55-250mm F4-5.6 IS II」(原寸大画像を見る)

絞り優先AE(F5.6 1/400秒) 露出補正:±0 ISO400 ホワイトバランス:オート 焦点距離:250mm レンズ:「EF-S55-250mm F4-5.6 IS II」(原寸大画像を見る)

絞り優先AE(F4 1/40秒) 露出補正:-1.3 ISO1600 ホワイトバランス:オート 焦点距離:25mm レンズ:「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM」(原寸大画像を見る)

絞り優先AE(F4 1/20秒) 露出補正:-1.3 ISO1600 ホワイトバランス:オート 焦点距離:18mm レンズ:「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM」(原寸大画像を見る)

絞り優先AE(F5.6 1/1000秒) 露出補正:±0 ISO100 ホワイトバランス:オート 焦点距離:55mm レンズ:「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM」(原寸大画像を見る)

絞り優先AE(F4 1/40秒) 露出補正:±0 ISO100 ホワイトバランス:オート 焦点距離:29mm レンズ:「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM」(原寸大画像を見る)

絞り優先AE(F8 1/640秒) 露出補正:-0.3 ISO100 ホワイトバランス:オート 焦点距離:35mm レンズ:「EF35mm F2 IS USM」(原寸大画像を見る)

絞り優先AE(F5.6 1/40秒) 露出補正:-0.6 ISO1600 ホワイトバランス:オート 焦点距離:55mm レンズ:「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM」(原寸大画像を見る)