現代社会が抱える課題の解消を目指して。日本マイクロソフトのパブリックセクターでの取り組みに期待したい

公共イノベーション推進室の設置、公共イノベーションプログラムの開発・推進の一端を披露した日本マイクロソフト。オペレーションシステム、ソフトウェア、ハードウェア、そしてクラウドに代表されるサービスを包括的に提供できる強みを活かして、我々一市民が暮らしやすい社会、老若男女を問わず誰もが暮らしやすい社会を創造するという、非常に大きな社会的責任を果たすべく本格的に動き出した。

行政・医療・教育と公共的なセグメントでの活動の発表ではあったが、ひいては今後Windows 8アプリ、Excel等のソフトウェアのテンプレートなどに、我々一般ユーザーにも必ずやそこで蓄積されたノウハウがフィードバックされることだろう。公共イノベーション推進室の活動からは目が離せそうにない。

社会課題の解決へ。その屋台骨を支えるのは、日頃お世話になっているソフトウェアやデバイス、各種サービスなのだ。今後、先進事例や情報交換会、ブートキャンプも実施されるというから、より多くの行政、医療、教育関係者にチェックしてもらいたい

記者説明会当日展示されていたソリューション。埼玉県さいたま市の「市民の声」など、一部は既に運用されているほか、Surfaceといったタブレットでの活用を主眼に置いたものやWindows8アプリも展示、紹介されていた。

埼玉県さいたま市では、「市民の声」として市民からの声をWebサイト上から汲み取る施策も。未だペーパーが主流な行政業務をペーパーレス化しデータベースに蓄積、即時に横展開できるのは行政職員、市民にとっても大いに役立つだろう。写真右は、電子カルテのWindows8アプリ。タッチで操作可能なほか、タブレットであればいつでもカルテを参照できるのは便利だ

写真左は、学校向けのWindows 8アプリ。学校からのお知らせや時間割、成績表なども管理できるというもの。個人情報の観点から電話連絡網を廃止した学校も多いなか、情報を一斉に配信できるのは双方にとってメリットがある。写真右は、医療・福祉情報共有運用ソリューション。Microsoft Dynamics CRM、Microsoft Excelを用いているほか、FeliCaやICカードとの連携で個人情報保護も万全。各種医療機器の情報をクラウドに集約し、日常生活圏における医療・介護・福祉・保険に係わる情報を一元管理できるという