日本マイクロソフトは、2013年5月24日に政府の高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT総合戦略本部)が発表した「世界最先端IT国家創造」宣言(案)を受け、同社パブリックセクター向け事業強化の第一弾として2013年6月3日より社内に「公共イノベーション推進室」を新設、支援プログラム「公共イノベーションプログラム」の提供を開始した。

それに先立ち、5月30日に行われた記者説明会席上で日本マイクロソフト株式会社執行役パブリックセクター統括本部長の織田浩義氏は、「More with Less / New with Less(より多くのことを最小のコストで)」の旗印の下、経済成長や国土強靭化を推し進める"行政"、逼迫した医師不足や遠隔医療ニーズの課題を抱える"医療"、教育再生改革や国際競争力を持つ人材育成に取り組む"教育"という、日本が今、求められているチャレンジに対して力強くバックアップしていくと述べた。

パブリックセクター向け事業戦略記者説明会

日本マイクロソフト株式会社執行役パブリックセクター統括本部長の織田浩義氏

行政、医療、教育の分野で「More with Less / New with Less(より多くのことを最小のコストで)」に対する日本マイクロソフトのスタンスが明らかにされた

デバイス、ソフトウェア、サービス。マイクロソフトのテクノロジーがあらゆる環境、あらゆるシーンで役立つ領域が広がりを見せている

言わずもがな、日本マイクロソフトは先日発表されたSurface Proに代表されるWindows8デバイス、首都圏及び関西圏での開設計画が発表された国内クラウドセンターに代表されるサービス、そして、Officeシリーズに代表される数多のソフトウェアと、オールインワンでソリューションを提供することが可能。その可能性たるや、今巷で話題となっている数々のITトレンドで今後新たな流れを生みだしてくれる力を秘めているのは、読者の皆さんがそれこそ肌で感じ取っているのではないだろうか。

デモンストレーションでは、Microsoft Excelを利用してWeb上に点在するオープンデータを再利用した分析の一例を披露。Wikipediaにある人口統計のデータをExcel上に直接取り込んで表にしたりビジュアライゼーションしたりと、"素"のExcelのポテンシャルの高さを改めて再認識させられた。また、巷を騒がしている"ビッグデータ"の利活用も披露。Twitter上で更新されていく膨大なデータをカンタンにリアルタイム解析して見せた。別段複雑な操作を必要とせずExcelでここまで出来る、と理解しているユーザーは案外少ないのではないだろうか。事実、筆者も"素"のExcelでここまでできるとは、恥ずかしながら理解していなかったし、更なる理解が必要だと痛感させられた。

Web上にある統計データなどをExcelで分析することもご覧のとおり。しかも、ビジュアライゼーションまでカンタンに行え、今後益々進む情報化社会での必須スキルと言えるのではないだろうか

Twitterのリアルタイムデータ、いわゆる"ビッグデータ"のリアルタイム解析もExcelが持つ基本機能でご覧のように行うことができる