PCMark Vantage

総合テストとしてPCMarkも実施した。まずはPCMark Vantageから。全体的にA10-6800K側のスコアの方が高く出ている。

PCMark 7

一方、PCMark 7では全く逆の傾向がでた。特にEntertainment scoreやComputation scoreでA10-6800Kが大きく水をあけられ、それがOverallにも反映されている形だ。

PCMark 8

さて、今回はリリースされたばかりのPCMark 8でもテストを行った。現在、企業や報道関係者向けのProfessional Editionのみの提供となっており、無料のBasic EditionやAdvanced Editionは今後提供される予定だという。

PCMark 8については別記事で詳しく紹介することになるが、あらたに「Home」「Creative」「Work」「Storage」「Applications」「Battery life testing」とそれぞれテスト項目が独立している。

「Home」では、Webブラウンジングや軽めのゲーム、写真加工といった家庭での利用シーンに即したテストが行われる。「Creative」では、メインストリームゲームなどホームユースの中でも負荷の高いワークロードについてのテストを行う。

「Work」はその名の通り、文書作成などオフィスでのワークロードについてテストを行う。テストの要件は比較的低めで、エンターテイメントにまつわる機能を搭載していないオフィスPCの測定に適しているという。

「Storage」では、Microsoft Officeやゲームなど実アプリケーションを使って、ストレージのパフォーマンスを計測する。

「Applications」は、Microsoft OfficeやAdobeのソフトウェアを使ってテストを行う。PC本体にOfficeやPhotoShopがインストールされていないとテストを実施できない。 「Battery life testing」もその名の通り、ノートPC向けに用意された駆動時間を計測するためのテスト。今回はデスクトップ向けプロセッサのベンチマークなので、全く関係がないが、今後新たなバッテリライフの指標として広く使われていくかもしれない。

というわけで、グラフを示す。こちらでもA10-6800Kの方がスコアが低く出ているのだが、それほど大きな差があるわけではなく、誤差の範囲と判断しても差し支えないだろう。

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