Mintでは「young & fresh」をイメージし、Pinkでは「遊びすぎないように」気を付けたとのこと。ちなみにサイドパーツおよび背面のカメラリングは、カラバリの違いに合わせた色と質感に仕上げられている。ドコモショップや家電量販店などで、実機を手に取って確認してみると良いだろう。

カラバリのラインナップを増やすことで、「鮮やかな色どりの端末が欲しい」といったユーザーのニーズにも応えられる

充電中・不在着信・メール着信時などにLEDイルミネーションが光る仕掛けも施されている。フィーチャーフォンではよく見られた仕掛けだが、Xperiaシリーズとしては珍しい試みとなった。

着信時などには、SONYロゴの下に配置されたLEDイルミネーションが光る(写真右)

指の動く方向を予測する独自機能により、スクロールの操作性能が向上している。指を動かしてから画面が反応するまでの時差(タイムラグ)は、Xperia Zよりも縮まったという。もっとも、これはフルHDディスプレイを搭載しているために負荷が高いXperia Zと、HDディスプレイを採用したXperia Aとの違いによる部分も大きいとのことだ。

スクロールの操作性能が向上した(写真左)。ディスプレイの色合いについては、ホワイトバランス調整を行うことも可能(写真右)

カメラについて

"Exmor RS for mobile"搭載の約1310万画素カメラを装備する本端末。サイドにはクイック起動が可能なカメラキーを備えた。カメラキーの採用は、Xperiaシリーズの国内向けモデルとしては「Xperia GX」以来となる。画面がロックされているスリープ状態にあってもカメラを立ち上げ撮影することができるので、利便性が高い。ちなみにクイック起動の仕方は「起動のみ(静止画撮影スタンバイ)」「起動し、かつ静止画を撮影する」「起動し、かつ動画を撮影開始する」「起動のみ(動画撮影スタンバイ)」「オフ」の5種類から選ぶことができる。

背面には約1310万画素カメラを搭載(写真左)。端末サイドにはクイック起動が可能なカメラキーを備えた(写真右)

「プレミアムおまかせオート」により、撮影シーンに合わせた最適な設定が自動で選択される(写真左)。枚数制限なく連写できる「連写モード」も搭載(写真右)

アルバムアプリでは、新たに顔認識機能が追加された。写真にタグ付けをして人物ごとの写真フォルダに分類することができる。筆者の環境では、はじめの数枚に名前のタグをつけたところ、残りの写真に対しては自動的に「◯◯さんですか?」という確認の画面が立ち上がった。

写真に名前タグをつけて保存(写真左)すると、バックグラウンドで写真が解析され(写真中)、残りの写真については確認の画面が立ち上がった(写真右)

文字入力も快適

文字入力に関しては、「POBox Touch 6.1」を搭載する。「手書き漢字入力」により、使い勝手が格段に向上した。難しい漢字でも、読み仮名を入力すれば変換できる。メールの本文作成やメモ帳での文書作成、インターネット検索ボックスへの入力時など、文字入力が必要な場面で適宜利用できる。

手書き漢字入力のできる、POBox Touch 6.1。キーボードのサイズと位置は自由に調整できる(写真右)

防水機能も向上

バッテリー容量は2300mAhで、取り外しが可能。HDディスプレイを採用したことにより、フルHDディスプレイ搭載のXperia Z(2,330mAhのバッテリーを搭載)より実働時間が長くなったという。ちなみに背面のバッテリーカバーを外すと、「2nd MIC」と書かれた穴が出現する。ノイズキャンセリングのために周囲の騒音を拾う「セカンドマイク」用の穴だ。本機種ではカメラフラッシュ用の穴と兼用する仕様に変更された。

バッテリー容量は2300mAhで、卓上ホルダが同梱される。急速充電にも対応する

そのほか、Xperiaシリーズとして初めてIPX5/8に対応した。水深1m30cmの場所に30分沈めておいても動作が保証される。ROM容量は32GBに増量した(Xperia Zは16GB)。外部メモリはmicro SDXC(64GB)に対応するので、最大で96GBのストレージが利用できる計算になる。

従来機種の特長を受け継ぎ、さらに使いやすさが増したXperia A。スマートフォンの買い換えを予定しているユーザーにも、はじめてスマートフォンに触れるユーザーにもお薦めできる端末だ。