KDDIは5月20日、au携帯電話の2013年夏モデルとして、スマートフォン4機種を発表した。同社の田中孝司社長は、「厳選した4機種」と強調し、ラインナップは絞りつつ、それぞれ特徴のある端末を準備した点をアピールする。

KDDIの田中孝司社長

新製品の提供のほか同社では、「3M戦略の第2弾」として「スマートリレーション構想」を打ち出し、リアル店舗との連携などの情報提供を行っていく。また、スマートフォン初心者ユーザーなどを想定した「auスマートサポート」を提供する。田中社長は、「スマホが"欲しい"ではなく、"使いこなす"をサポートするキャリアになりたい」として、スマートフォンをユーザーが使いこなせるようなサービスを提供していきたい考えだ。

ゲストには、auのTVCMに出演する剛力彩芽さんと、新たにCMキャラクターに選ばれたきゃりーぱみゅぱみゅさんが登場した

夏商戦は"厳選した"4機種で

夏モデルとしては、「Xperia UL SOL22」「AQUOS PHONE SERIE SHL22」「URBANO L01」、そしてHTCとのコラボレーション端末「HTC J One HTL22」をリリース。Xperia ULを5月25日から発売し、7月下旬以降のAQUOS PHONE SERIEまで順次発売していく。

夏モデルとして発売する4機種

田中社長は、新製品4機種を「使いこなす」ために厳選したラインナップと位置付ける。5インチフルHD液晶を搭載し、カメラ機能や音楽機能に注力したXperia UL、グローバルモデルの「HTC One」に日本向けのアレンジを加えたHTC J One、IGZO液晶と大容量バッテリで3日間の利用時間を達成したAQUOS PHONE SERIE、フィーチャーフォン風のUIを搭載し、従来どおりの使い勝手を目指したURBANOといった特徴を備えると説明する。

Xperia UL

秒15コマ連写などが特徴のカメラ機能

フルHD液晶を搭載し、高画質表示が可能

au向けにコンマ数mmの単位で持ちやすさにこだわったという

AQUOS PHONE SERIE

IGZO液晶の省電力性能と、大容量バッテリによって、一般的な利用方法で3日間のバッテリ持続時間を達成した

レンズのF値がF1.9と明るく、カメラの起動も高速

画面上で手を振ったり、声に反応してアプリを起動したり、独特の使い勝手を実現

スタンダードなイメージのデザイン

URBANO

2,700mAhの大容量バッテリに加え、急速充電機能でフル充電まで140分と短縮化した

スマートソニックレシーバーやフィーチャーフォンライクなUIで、スマートフォンへの移行ユーザーでも使いやすいように配慮した

液晶を大型化しつつ、本体サイズはほとんど変更せず、持ちやすさに配慮した

HTC J One

カメラのUIとして新たに「HTC Zoe」を採用。撮影の1秒前から3秒後までを静止画で記録。動画として表示することができる

フロントに2つのスピーカーとBeats Audioの搭載で、より高音質・大音量を実現した

今回の4機種は、いずれも800MHz帯、1.5GHz帯、2GHz帯という3つの周波数帯を初めてサポート。ソフトバンクがイー・アクセスの買収で得た周波数帯を使った「ダブルLTE」をアピールする中、3つの周波数帯を利用できることから「トリプルLTE」と冗談を飛ばす。