キートップにはバックライトも

薄暗い環境でタイプすることが多い人にうれしいのが、バックライト機能。製品名にもある「Illuminated」の由来でもあるだろう。周囲の明るさを検出し、暗いときに自動でバックライトが点灯する。バックライトはキーの文字だけが明るくなるので、あまりまぶしくない。キートップをさりげなく照らすだけなので、タイプ中に気が散ることがない。バックライトの明るさは、照明の状態によって自動で調整されるが、もしまぶしいと感じても、F5キーやF6キーを押して輝度を調整できる。

バックライトは、ユーザーの手がキーボードから離れると自動的に消灯する。内蔵のモーションセンターが手の動きを検知して、それに合わせてバックライトをオンオフするからだ。これによって、タイピングしていないときに無駄な電力を消費するのを防いでいる。モーションセンサーの反応は機敏で、手を離して数秒するとバックライトが消灯し、手を置けば即座にバックライトが点灯した。

バックライトは自動で点灯/消灯する

デバイス切替はワンタッチ。再ペアリング不要

K810は、最大で3台までのデバイスを登録できる。登録方法は簡単で、ペアリング時にファンクションキーのF1/F2/F3を押すと、これらのキーに各デバイスをアサインする仕組みだ。いったん登録すれば、ファンクションキーを押すだけで、デバイスを切り替えられる。切り替えにかかる時間は1~2秒で、待たされる印象はない。

デバイスの切り替えはF1/F2/F3キー。切り替え後はペアリングされたデバイスのキー(F1/F2/F3のいずれか)が点灯

ペアリング方法は、一般的なBluetoothデバイスと同じ。通知領域から「Bluetoothデバイスの追加」を選択

デバイスの追加で「キーボード」を選ぶ

画面に表示される数字をキーボードから入力して、最後にEnterを押す。これでペアリングが完了

iOSでも問題なくペアリング可能。iOSで利用するときは、F12キーを押すことで、ソフトウェアキーボードをオン/オフできる

複数のデバイスで快適に文字入力したい人に

購入を考えたときネックになると思われるのは、直販価格が11,800円と高めなことだろう。本体としては底面のゴム足が弱く、キーボードが机の上で少々滑りやすい点が気になった。タイピング中に動いてしまうことはないものの、置く場所によってはK810がスルッと滑ることがあった。

とはいえ、ハードウェアや機能のできばえはいい。薄型スタイリッシュでコンパクトということで、自作PCのユーザーはもちろん、メーカー製PCでも付属キーボードと交換して使うのもアリだろう。そうすれば、PC、タブレット、スマートフォンといった3つのデバイスで、キーボードを統一できるメリットが得られる。スマートフォン×3台などの登録も可能だ。冒頭で述べた通り、どのデバイスでも瞬時にキーボード入力できるようになるのは快適である。デバイスの種類によらず、2台、3台のデバイスを使っている人におすすめしたい。