東芝が4月18日に発表した、13.3型液晶搭載Ultrabookのフラッグシップモデル「dynabook KIRA V832/28HS」。すでに当サイトで使用感や性能を詳しくレポートした姉妹機「dynabook KIRA V632/26HS」と同じボディに、10点マルチタッチに対応した解像度2,560×1440ドットの超精細液晶を組み合わせた製品だ。

これまで13型クラスで超高精細液晶を持ったノートPCが欲しい時は、2,560×1,600ドットの液晶を搭載した「MacBook Pro Retina 13インチモデル」しか選択肢がなかったが(Chromebook Pixelは国内正規流通ルートがない)、OSの好みや独特なキー配列から気に入らない人もいただろう。しかし、V832/28HSは"MBPR"よりも縦方向の解像度でやや劣るものの、さらに薄く軽いのが武器。Windows機らしいキー配列やタッチ操作環境も手に入る。

店頭販売モデルの実勢価格は170,000円前後。探せば140,000円くらいのところもちらほら見かける。V632/26HSとの価格差はだいたい20,000~30,000円だが、その分の価値はあるのだろうか? 様々な角度からじっくりと検証していきたい。

dynabook KIRA V832/28HS

■[製品名] dynabook KIRA V832/28HS 主な仕様 [CPU] Intel Core i5-3337U(1.8GHz) [チップセット] Mobile Intel HM76 Express [メモリ] PC3-12800 8GB [グラフィックス] Intel HD Graphics 4000(CPU内蔵) [ディスプレイ] 13.3型ワイド液晶(2,560×1,440ドット、タッチパネル) [ストレージ] 128GB SATA SSD [サイズ] W316×D207×H9.5~19.8mm [重量] 約1.35kg [バッテリ駆動時間] 約9.5時間 [OS] Windows 8 64bit [店頭実勢価格] 170,000円前後

V832とV632の違いはどこに?

まず下位モデルである「V632/26HS」との相違点をまとめてみた。CPU/メモリ/ストレージ/グラフィックスといった処理性能を左右する基幹パーツは全く同一。液晶サイズが13.3型という点も共通だ。ただし「V832/28HS」はWQHDの超高解像度となり、タッチパネルがついた結果、厚みと重量がやや増加、バッテリ駆動時間も短くなっている。

■V832/28HSとV632/26HSのスペック比較
型番 V832/28HS V632/26HS
CPU Core i5-3337U(1.8GHz)
メモリ PC3-12800 8GB
ストレージ 128GB SATA SSD
グラフィックス Intel HD Graphics 4000(CPU内蔵)
ディスプレイ 13.3型ワイド
2,560×1,440ドット
13.3型ワイド
1,366×768ドット
サイズ W316×D207×H9.5~19.8mm W316×D207×H7.6×17.9mm
重量 約1.35kg 約1.21kg
バッテリ駆動時間 約9.5時間 約13時間

10点マルチタッチも売りのひとつ

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