NTTドコモは15日、2013年夏モデルの発表会を開催し、スマートフォン・タブレット11機種を発表した。それぞれどんな特徴があるのか、どんなライフスタイルを送っている人にオススメできるのか。タッチ&トライで実際に操作した感触をもとに考えてみたい。

2013年夏モデルとしてスマートフォン・タブレット11機種を発表

「GALAXY S4 SC-04E」

「GALAXY S4 SC-04E」

当日、登壇したNTTドコモの加藤社長は、「2013年夏モデルのツートップ」として、「GALAXY S4 SC-04E」と「Xperia A SO-04E」を位置づけると述べている。ツートップというだけあって、この両機種には現段階で最高クラスのスペックが与えられている。

では両機種の違いは何か。

「GALAXY S4 SC-04E」の特徴は、写真と一緒に声を録音できる「Sound & Shot」や、写真から邪魔な人や物を不自然にならないよう消去できる「消しゴム」機能、フロントとリアのカメラを使って同時に撮影し、記念写真の中に別枠で撮影者自身を入れ込む「デュアルカメラ」(卒業式の集合写真で休んだ生徒が、小さい枠で後から入るイメージ)といった多彩なカメラ機能だ。前モデルでもカメラには定評があったが、今回はカメラ自体のスペックアップというよりも、生活の様々な場面に合わせたバラエティ豊かな機能を用意してきた印象である。

多彩なカメラ機能を備える

また、他に面白い機能としては、「顔(目線)と傾きを検知して自動的にウェブページなどをスクロールする「スマートスクロール」、動画視聴中に画面から目を離すと再生を中断する「スマートポーズ」、画面に触れなくても手の動きだけで画面送りなどの操作が行えるジェスチャー機能などがある。これらは実際に試してみたが、反応速度も精度もなかなかのものだった。慣れるまでにある程度の時間を要するかもしれないが、「スマートスクロール」は満員電車などの混雑した場面で両手での操作がしにくいときに、ジェスチャー操作機能は料理中に手が濡れている状態でレシピの確認をしたいときなどに役立つだろう。ネイルでタッチ操作がしにくい女性にもオススメの機能だ。

また、「GALAXY S4 SC-04E」を手にして驚いたのは、2600mAhという大容量バッテリーを積み、5インチの有機ELディスプレイを搭載しているにも関わらず、約8mmという薄さを実現していることだ。

NTTドコモがツートップの一角に据えるだけあって、「GALAXY S4 SC-04E」はこれといった欠点がなく、どんな立場のどんな人にでもオススメできる機種だと感じた。中でも、やはり他のモデルにはない多彩なカメラ機能とジェスチャー機能がポイントになるだろう。特にカメラには、ファミリーやグループなど複数人で使ってこそ威力を発揮する機能が多い。家族の写真をスマートフォンで撮る人や、友人と写真を撮ってSNSなどでシェアすることが好きな人なら、「GALAXY S4 SC-04E」の性能を生かせるはずだ。

オススメ→複数人で写真を撮る機会が多く、写真を通したコミュニケーションが好きな人。タッチパネルに触れずに操作する機能が欲しかった人。