ソニーは5月15日、デジタル録画双眼鏡「DEV-50V」「DEV-30」を発表した。発売は6月21日で、価格はオープン。推定市場価格はDEV-50Vが170,000円前後、DEV-30が130,000円前後となっている。
静止画や動画の撮影機能を搭載し、野鳥観察やスポーツ観戦時に撮影も同時に行える機器として2011年9月にリリースされたデジタル録画双眼鏡の第二弾。従来モデル「DEV-3」比で約30%の小型・軽量化を実現。1kg超の重量だった従来モデルに比べて、より長時間の使用を行いやすくなった。
小型・軽量化が行われつつも、機能面は進化。両モデルとも、従来モデルで液晶だった電子ビューファインダー(EVF)には有機EL、従来は1/4型だった撮像素子サイズは1/3.91型となった。ファインダーの画素数は約236万ドット(従来モデルは約123万ドット)。また、撮像素子の総画素数は543万画素となり、従来710万画素だった静止画記録は2,040万画素(6,016×3,384)での記録が可能となっている。
また、従来モデルでは0.8~10倍(35mmフィルム換算焦点距離66mmを基点とする)だったズーム倍率は、DEV-50Vで0.8~25倍、DEV-30で0.8~15倍と向上した。高倍率ズーム時に発生しやすい手ブレ対策としてはアクティブモード対応の光学式手ブレ補正を搭載。縦方向、横方向、回転方向と3つの方向の手ブレに対応する。
動画は2D・3Dともに1,920×1,080ドット(フルHD)での記録が可能。2D記録は最大60p、3D記録は最大60iとなっている。
主な仕様は次の通り。焦点距離はDEV-50Vが49.8~791.2mm(2Dデジタルズーム・オフ時)、49.8~1,645.7mm(2Dデジタルズーム・オン時)、33.4~402mm(3D時)、DEV-30が49.8~661.6mm(2Dデジタルズーム・オフ時)、49.8~992.3mm(2Dデジタルズーム・オン時)、33.4~402mm(3D時)、ファインダーは視野率が95%以上、視度調整が-3.5~+3.5、アイポイントが13.9mm(16:9)となっている。画像処理エンジンは「BIONZ(ビオンズ)」、最低被写体照度は11lux(シャッタースピード1/60秒、1/50秒)、開放絞りはF1.8-F10。
記録メディアはメモリースティック PRO デュオ(Mark2含む)/PRO-HG デュオ/XC-HG デュオ、SD/SDHC/SDXCメモリーカードで、記録形式は静止画がJPEG、動画がAVCHDとなっている。
バッテリーはリチウムイオン充電池で、連続撮影時間は付属バッテリーで2D撮影時が約3時間5分、3D撮影時が約2時間30分。
サイズははDEV-50VがW148.5×D157.5×H72.5mm(突起部含む、大型アイカップ含まず)、DEV-30がW148.5×D157.5×H72.5(突起部含む)、本体重量は約765gだ。