JVCケンウッドは5月8日、「彩速ナビゲーション」のヘッドアップディスプレイ(HUD)モデル「MDV-737HUD」を発表した。発売は5月中旬。価格はオープンで、推定市場価格は、250,000円前後。

「彩速ナビゲーション」のヘッドアップディスプレイモデル「MDV-737HUD」

MDV-737HUDは、同社としては初となるHUDユニットを標準装備したナビゲーションシステム。HUDユニットには、高精細なD-ILAデバイスを採用している。D-ILAデバイスは、もともと日本ビクターがシアター向けプロジェクター用として開発してきた反射型のデバイスで、高輝度で反応速度が速い点が特徴だ。MDV-737HUDに採用されているD-ILAデバイスは、0.37型で約92万画素。コンバイナ(スクリーン)のサイズはW100×D3×H70mmだ。

3D表示や立体的なハイウェイエントランスガイドも表示可能な高精細なHUD

従来のヘッドアップディスプレイで表示できたのは、簡単な図形や文字といったものに限られていたが、MDV-737HUDのHUDでは、高解像度の画像表示が可能だ。表示される内容は、安全性を重視したドライブサポートに限定しているが、交差点で曲がる方向と地図を同時表示したり、交差点の3Dイラスト表示や立体的なハイウェイエントランスガイドを表示することも可能だ。

HUDはルームミラーに取り付けるタイプで、車種による制限は少ない

HUDユニットは、ルームミラーに取り付けるタイプで、2種類の取付金具が付属し、取付金具にはスライド機構も装備している。大型のルームミラーや左ハンドル車へも対応可能だ。対応車種は、同社のWebサイトで公開される予定だが、同社によると、ほとんどの車に対応できるという。

ナビゲーション部分は、高速スクロールが特徴の「ジェットレスポンスエンジンII」を採用。地図は2012年秋版のデータが車載スペックSSDに収録されている。標準でFM多重VICSに、オプションで、電波/光ビーコンに対応する。

USBポートを2基装備しており、iPhoneとナビを連動させるアプリ「NaviCon」や、Android端末内の楽曲操作を行うアプリ「KENWOOD Music Control」も利用可能だ。SDカード、Bluetoothにも標準対応する。