撮影モードは、フルオートのほか、プログラムAE、絞り優先AE、シャッター優先AE、マニュアル露出、シーンモード(19種類)、ユーザーセッティングの各モードを搭載。天面のモードダイヤルで切り替えができる。

絞りやシャッター速度は、天面のコマンドダイヤルを使って調整を行う。露出補正とISO感度については、それぞれの専用ボタンを押しながらコマンドダイヤルを回して操作する。また、ボディ背面の「iボタン」を押すと「インフォ設定画面」が表示され、感度やホワイトバランス、レリーズモード、画質モードなどの各種設定に素早くアクセスできるようになる。このあたりは、同社のエントリークラスの一眼レフの操作系に近い。

天面にはホットシューを装備。外部ストロボや光学ファインダーを装着できる

背面の「iボタン」を押すと表示される「インフォ設定画面」

AFはコンパクトデジカメで一般的なコントラスト検出方式を採用する。同社のミラーレスカメラ「Nikon 1」シリーズのように高速ではないものの、大きなストレスを感じない程度のスピードで合焦する。AFエリアモードは、顔認識AF/ワイドエリアAF/ノーマルエリアAF/ターゲット追尾AFの4モードに対応。このうち、ワイドエリアAFまたはノーマルエリアAFを選んだ場合は、背面の十字キーを使って測距点をダイレクトに移動できる。

中央に見える赤い枠はAF測距点。十字キーによって好きな位置に移動できる

ボディ側面には、AF/マクロ/MFを切り替えるフォーカスモードセレクターを装備

ボディ側面にあるフォーカスモードセレクターを「AF」から「MF」に切り替えた場合は、レンズ鏡胴部のリング回転によってマニュアルフォーカスの操作が行える。マニュアルフォーカスの操作中に、液晶画面の右に距離ゲージが表示され、大まかなピントの目安を数値で確認することが可能だ。また画面内の好きな部分を拡大表示にすることも可能だ。

ボディ前面の「Fn1」ボタンには、11種類の機能から好きなものを割り当てられる

ボディ背面の「Fn2」ボタンにも、7種類の機能から好きなものを割り当てられる

そのほか、白とびや黒つぶれを抑える「アクティブD-ライティング」や、一定間隔で自動的にシャッターを切る「インターバルタイマー」、露出やホワイトバランスのブラケティング機能、傾きを認識する水準器表示などの機能を搭載。いずれも同社の一眼レフでおなじみの機能だ。連写は最高約4コマ/秒で、動画は1080p(1,920×1,080ドット)/30pのフルHD記録に対応する。

レリーズモードでは、連写のほか、リモコン撮影や動画撮影を選択できる

画像編集メニューでは、各種のフィルター効果やカメラ内RAW現像を利用できる

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