コンパクト機ならではの撮影機能も充実。シーンモードとして、人物や風景、夜景などに加えて、手持ち夜景、逆光補正HDR、赤ちゃんなど計18シーン、クリエイティブコントロールとして、ポップ、レトロ、ハイキー、ジオラマ、トイフォトなど14のフィルターを選択できる。クリエイティブコントロールは撮影後の画像に対して適用(クリエイティブレタッチ)することもできるので、多重に適用していくことも可能だ。もちろん、レタッチ後の画像は、元画像とは別に保存することができる。

シーンモード「星空」で撮影。露出時間は15秒(原寸大画像を見る)

クリエイティブコントロールのフィルターを撮影後に適用できる「クリエイティブレタッチ」の画面

クリエイティブコントロール「ポップ」(原寸大画像を見る)

クリエイティブコントロール「セピア」(原寸大画像を見る)

クリエイティブコントロール「ローキー」(原寸大画像を見る)

クリエイティブコントロール「クロスプロセス」(原寸大画像を見る)

クリエイティブコントロール「インプレッシブアート」(原寸大画像を見る)

クリエイティブコントロール「クロスフィルター」(原寸大画像を見る)

操作性と見た目重視のオールドファッション派、描写性能重視の大型センサー&高級レンズ派、ネットワーク対応の情報活用派など……。巷のコンパクト機がその個性を特化させることで差別化を図る中、カメラ機能として思い付くデバイスや要素を詰め込み、広範囲なニーズを拾い上げることで存在感を発揮しているTZ40。前機種より継承した機能は着実にブラッシュアップされ、TZ30で大きな弱点だったバッテリー容量も増加して、撮影可能枚数も現実的になった。多彩な機能を積極的に活用したい人はもちろんのこと、どれを買ったらいいのか分からない……と悩む人にも安心して選べる一台だ。

正面が、飽きの来ないシンプルなデザイン。本体サイズは約108.3(W)× 58.9(H)×27.7(D)mm(突起部を除く)。重量は約198g(バッテリー、メモリーカード含む)

ボタン類は右側に集中。液晶モニターはタッチ式の3.0型92万ドットを採用

モードダイヤルの位置はほぼ中央にあり、親指の腹で回しやすい。グリップは予想以上に大きく、高倍率機らしくホールド性を重視していることが分かる

NFC用のセンサーを搭載。また、電源をオンにすると、レンズがこのように繰り出される

USB端子とHDMI端子

記録メディアは、内蔵約12MBのほかSD、SDHC、SDXCメモリーカード。静止画撮影可能枚数はCIPA規格で約300枚

バッテリーベイのフタに穴が空いているのは、ACアダプター「DMW-AC5」(別売)対応のため。使用するには、やはり別売のDCカプラー「DMW-DCC14」が必要

液晶モニターに電子水準器を表示できる