「Photoshopを使った事がない!」
「絵を描くのが得意ではない!」
そんな方でも、大丈夫。この連載では10回に渡って、パソコンとペンタブレットを用いて簡単にオリジナルイラストを制作し、自分だけのグリーティングカードを作るステップを紹介していきます。第9回では今まで作ってきたイラストを使い、いよいよカードのデザインを仕上げていきたいと思います。
テキストをレイアウトしてみよう
まず、ベースとなるイラストをハガキサイズのドキュメントに配置してカードのメッセージを加えます。「Photoshop」のテキストツールで、文字を打ち込んでサイズやフォントを調整してみましょう。ドキュメントは印刷が鮮明に出るよう、解像度を300pixel/inchで作成するのを忘れずに。
Photoshopにはフォントが多数登録されていますので、プレビューしながらイラストに合うデザインの文字を選びます。上のイラストで選んだのは「Consolas」というシンプルなフォント。他にも、WEBでフリーフォントを探してダウンロードすれば、よりデザイン性の高いフォントも手に入ります。和文フォントはまだまだ無料でデザイン性の高いものは少ないものの、英文であれば世界中のクリエイターによって作られた様々なデザインのフォントが公開されています。
フォントをプレビューしながら選ぶ
100種類以上もあるフォントリストの中から、気に入った1つを探し出すのは楽しくもあり、時間を要する部分でもあります。そんなとき、フォントをプレビューしながらサクッと見比べられる操作方法を知っておくと便利。まず、フォント名が表示されている枠の部分をクリックし、中にカーソルが入った状態にします。後はキーボードの十字キー「↑」「↓」を押していけばリスト上のフォントを順にプレビューできます。
フォントサイズ・文字間隔
文字入れの際に注意したいのが、フォントの「サイズ」と「文字間隔」です。同じ字体でも、この2点を変えることでかなり印象が変わってきます。
こちらも先ほどと同じ「Consolas」を使用。サイズを小さくして文字間隔を広げただけで、繊細なイメージになりましたね! 文字の雰囲気に合うように、イラストにもテクスチャの効果を入れて、ザラザラとした画用紙のような質感にアレンジしてみました。
文字間隔は、「ウィンドウ」→「文字」→「選択した文字のトラッキングを設定」で調整が可能です。選ぶ数値が大きくなればなるほど、文字間は広がります。「option(WindowsはAlt) + 十字キー(→/←)」のショートカットキーでも操作できるので覚えておくと便利です。
イラスト×文字の組み合わせによって、無限の可能性が広がるカードのデザイン。ぜひ皆さんもお気に入りの一枚を仕上げてみて下さい。
さて、次回はこのシリーズも最終回。自宅でカードを印刷する際のポイントや、WEBアイコン用にイラストをアレンジする方法をご紹介したいと思います!
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