そんなわけで、最寄りの私鉄には乗り換えず、遠いJRの駅で降りることにした。160円ほど安くあがるので、経済的にも良いのだ。

敢えて遠いルートを選択して帰宅したために、ほぼ目標の7000歩に到達することができた。充実感に満たされる瞬間だ

仮眠したいときは?

家に着いたのは、20時すぎ。夕食の前にまだやることがあったため、クラッカーをつまんで空腹をしのぐことにした。UPアプリを使いパッケージのバーコードを読み取ると、商品名やカロリーなどの情報がヒットした。

箱の側面に印刷されたバーコードをUPアプリで読み取ると、商品名と「1.0 serving(一人前) 227kcal」の情報が出た(写真中)。箱で確認したら、正しかった(写真右)

夕食を軽く済ませた後、再び机に向かう。進めておきたい原稿があったのだ。しかし、襲い来る睡魔に負けてしまった。そこで、仮眠をとることにした。軽い睡眠は頭をリフレッシュさせてくれるだろう。普通、「30分眠るぞ! 」と意気込んで目覚ましを30分後に鳴るようにセットしても、寝付くのに10分くらいかかるので、実質20分くらいしか眠れなかったりする。しかしJawbone UPを利用すれば、眠りに落ちてからタイマーが起動するので、指定した時間だけきっちりと眠ることができるのだ。それではしばし、おやすみなさい。

朝までグッスリ眠るときの「スリープアラーム」機能とは別に、仮眠用途の「パワーナップ」機能も用意している(写真左)。ナップとは仮眠、うたた寝といった意味

ぐうたら生活には警告が

本日の業務が全て終了し、ソファに身体をあずけて楽な姿勢でテレビを見ていたのは22時半頃。突然、Jawbone UPのバイブレーションが作動した。実はこれ、活動していないと作動する「アイドルアラート」機能が働いたものだ。つまりは「身体が楽をしすぎです。運動なさい!」という警告である。そこで、部屋で筋トレをすることにした。Jawbone UPでは、特殊な運動をした際にタイマーで時間を計り、消費カロリーに換算する機能を備えている。これにより自転車やヨガ、ダンス、サッカーなどで消費したカロリーもタイムラインに計上できるのだ。

怠惰な生活を送っていると、アイドルアラートが作動する(写真左)。ストップウォッチモードで時間を計測すれば、活動後に消費カロリーを確認できる(写真右)

実際に使ってみて

本稿で再現した内容は、実際の日常生活にほど近いものである。Jawbone UPを使い始めてから、自分の中で健康への意識が変わりつつあるのを感じている。筆者はこれまでブレスレットというものをしたことがなかったので、利用を開始した初日はJawbone UPを巻いた左手首が気になってしまった。しかし2日でだいぶ慣れ、3日もするとこれが普通になった。四六時中、手首に巻いておける製品なので、つけたり外したりといった煩わしさ、面倒くささが一切ない。この自由さがJawbone UPの最大の特長と言えるだろう。

日常生活のリズムを知り、生活習慣病の改善に役立てる。Jawbone UPはそんな健康管理機器として、誰の日常にもすんなりと溶け込める製品に仕上がっていると感じた。