パナソニックは4月2日、薄型テレビ「VIERA(ビエラ)」シリーズの液晶モデルとして「TH-L60FT60」(60V型)、「TH-L55FT60」(55V型)、「TH-L47FT60」(47V型)、「TH-L42FT60」(42V型)を発表した。発売はいずれも4月下旬で、価格はオープン。推定市場価格は60V型が400,000円前後、55V型が320,000円前後、47V型が270,000円前後、42V型が200,000円前後となっている。
新型のIPSパネルを搭載し、2012年2月発表の従来モデル「ビエラ DT5」より視野角が18%広くなった液晶モデル。光の利用効率を向上させることで鮮明な発色や締まった黒色の表現を実現した。また、斜めから見た際の色や輝度、コントラストも向上。1フィールドごとに映像を検出し、シーンの特徴に応じたLEDバックライト光量を調整する「コントラストAI機能」により、700万:1という高いダイナミックコントラストを実現している。
高画質化機能としては、約3万パターンの映像データベースを基に情報の復元を行う「ファインリマスターエンジン」を搭載。デジタル放送やインターネット動画の圧縮時に失われた情報を超解像処理で復元し、輪郭の推定やブロックノイズの補正などを行う。
新機能として、同時発表の「ビエラ VT60」や「ビエラ GT60」と同じく、「マイホーム」を搭載。これは、テレビの電源を入れて最初に表示される画面(ホーム画面)を変更できる機能で、ユーザーが好みに応じて表示させるコンテンツを自由に選べる。
ホーム画面はあらかじめ「テレビフルスクリーン」「テレビのホーム」「くらしのホーム」「ネットのホーム」の4つが用意されている。「テレビフルスクリーン」ではテレビ番組が全画面表示され、「テレビのホーム」では分割画面で裏番組が表示され、「くらしのホーム」では天気予報などが表示され、「ネットのホーム」では頻繁に閲覧するインターネットサイトが一覧表示される。この4つのほかにも、ユーザーが自分でカスタマイズしたものを表示させることができる。
ネットワーク機能としては、DLNAサーバー機能により、本機でUSB接続HDDへ録画した番組をビエラに転送して再生できる「お部屋ジャンプリンク」、VOD(ビデオ・オン・デマンド)やネットショッピングを楽しめる「ビエラ・コネクト」などを搭載。ネットワーク接続はWi-Fi(無線LAN)接続が可能となっている。
そのほか、スマートフォンとの連携も可能で、LAN接続したスマートフォンから、動画や写真、音楽などをワイヤレス再生することも可能。また、ビエラから放送データを無線LAN経由でリアルタイム転送してスマートフォンで視聴したり、録画番組を転送したりできる。なお、スマートフォンとビエラでコンテンツ共有を行うには、スマートフォン用アプリ「VIERA remote2」が必要になる。対応OSは対応OSはAndroid 4.0以降およびiOS 5.0.1以降。
チューナーは地上/BS/110度CSデジタル×各3基を搭載し、USB接続の外付けHDDへの番組録画も可能。裏番組の録画にも対応している。
主な仕様は、表示画素数が1,920×1,080ドット(フルHD)、スピーカーがウーファー(φ7.5cm)×1基+8連スピーカーユニット×2基で、実用最大出力が4W×2+10W。映像入力インタフェースにHDMI×3系統、D4端子×1系統、コンポジットビデオ×1系統を備えるほか、LANポート×1基、USBポート×3基、ヘッドホン出力×1系統などを備える。
本体サイズは、60V型がW136.8×D30.6×H89.2cm、55V型がW123.8×D28×H81cm、47V型がW106.7×D26.1×H71.3cm、42V型がW95.6×D22.5×H65cm、重量は60V型が約34kg、55V型が約26.5kg、47V型が約19kg、42V型が約16kg(サイズ、重量のいずれもスタンド含む)。定格消費電力は60V型が189W、55V型が128W、47V型が109W、42V型が98W、年間消費電力量は60V型が126kWh/年、55V型が109kWh/年、47V型が86kWh/年、42V型が82kWh/年となっている。