パナソニックは4月2日、薄型テレビ「VIERA(ビエラ)」シリーズのプラズマモデルとして「TH-P65VT60」(65V型)、「TH-P55VT60」(55V型)を発表した。発売はいずれも4月下旬で、価格はオープン。推定市場価格は65V型が600,000円前後、55V型が420,000円前後となっている。
パネルに「フル・ブラックパネルIVプラス」を採用し、締まった黒表現、550万:1以上の高いネイティブコントラストを実現するプラズマテレビ。また、新材料の赤色蛍光体を採用し、デジタルシネマ色域98%という高い色再現性を誇るほか、パナソニックハリウッド研究所で蓄積してきた色表現の技術・ノウハウを活かした「ハリウッドカラーリマスター」により、映画オリジナルの色合いを再現することが可能。
動きベクトル検出の精度も向上しており、フルHD動画解像スピード2,000pps(画素/秒)を実現。動きの速いシーンでも細部を繊細に描写可能となっている。
さらに、フル・ブラックパネルIVプラスは、豊かな階調表現を支えるサブフィールドの駆動数を増加。より階調性の豊かな描写が可能となった。
画像処理には、約3万パターンの高画質か映像データベースを基に高画質化を行う「ファインリマスターエンジン」を搭載。デジタル放送やインターネット動画の圧縮で失われた情報を高度に復元し、滑らかで美しい映像に再現する。
また、2月に発表された「ビエラ DT60」などで新たに搭載された新機能「マイホーム」を採用。マイホームは、テレビの電源を入れて最初に表示される画面(ホーム画面)を変更可能な機能で、ユーザーが自分のライフスタイルに合わせて、表示させるコンテンツを自由に選べる。ホーム画面は自分でカスタマイズしたものを利用できるほか、あらかじめ用意されているものを利用することも可能だ。
あらかじめ用意されているのは、テレビ番組が全画面表示される「テレビフルスクリーン」、分割画面で裏番組表示が可能な「テレビのホーム」、天気予報やメモなどを表示できる「くらしのホーム」、よく見るインターネットサイトを一覧表示する「ネットのホーム」の4つだ。
また、DLNAサーバー機能により、本機でUSB接続HDDへ録画した番組をビエラに転送して再生できる「お部屋ジャンプリンク」、VOD(ビデオ・オン・デマンド)やネットショッピングを楽しめる「ビエラ・コネクト」などのネットワーク機能を搭載。ネットワーク接続はWi-Fi(無線LAN)接続が可能となっている。
ネットワーク機能としては、スマートフォンとの連携が可能となっており、スマートフォンで撮影した動画や写真、音楽などをビエラで楽しめるようになっている。利用にはスマートフォン用アプリ「VIERA remote2」が必要で、対応OSはAndroid 4.0以降およびiOS 5.0.1以降。
チューナーは地上/BS/110度CSデジタル×各3基を搭載し、USB接続の外付けHDDへの番組録画も可能。裏番組の録画にも対応している。
主な仕様は、表示画素数が1,920×1,080ドット(フルHD)、スピーカーがウーファー(φ7.5cm)×1基+スコーカー(1×5cm)×4基で、実用最大出力が5W×2+10W。映像入力インタフェースにHDMI×3系統、D4端子×1系統、コンポジットビデオ×1系統を搭載するほか、LANポート×1基、USBポート×3基、ヘッドホン出力×1系統などを備える。
本体サイズは、65V型がW153.1×D32.5×H97.5cm、55V型がW131.8×D29.6×H85.5cm、重量は65V型が約50.5kg、55V型が約38.5kg(サイズ、重量のいずれもスタンド含む)。定格消費電力は65V型が585W、55V型が480W、年間消費電力量は65V型が195kWh/年、55V型が175kWh/年となっている。