消費電力測定(グラフ53~56)

最後が消費電力。グラフ53とグラフ54がDefault/Extreme Profileにおける実効消費電力の変動状況そのものである。Radeon HD 7770/7790は前回も紹介した通りで、若干Radeon HD 7790の方が高いもののその差はわずかである。

そしてTypical Powerが80/85WのRadeon HD 7770/7790とほぼ同等のあたりにGeForce GTX 650 Tiが居ることもほぼ見てとれる。これに比べて、明らかに消費電力が大きいのがGeForce GTX 650 Ti BOOSTであることは、スペックからも想像は出来るが、実際にこれを反映する結果となった。

もう少し分かりやすくするため、テスト実施中の実効消費電力と待機時の消費電力をまとめたのがグラフ55、そこから差を求めたのがグラフ56であるが、もう見れば分かるとおり、GeForce GTX 650 Ti BOOSTの平均消費電力は、Radeon HD 7770/7790と比較しても30W以上、GeForce GTX 650 Tiと比較すると40W近く増加している。

性能を上げるとどうしても消費電力が増えるのは避けられ無い訳で、これが顕著に示されたという事もできるが、あとは性能の増分と消費電力の増分をどう考えるか、である。

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