Mozillaは2月24日、Firefox OSプラットフォームの商用ビルドのプレビューを公開し、初のFirefox OS端末がFirefox Marketplaceと共に登場することを発表した。またFirefox OSをサポートする携帯キャリア・パートナーがKDDIなど以下の18社に拡大したことを明らかにした。
América Móvil、China Unicom、Deutsche Telekom、Etisalat、Hutchison Three Group、KDDI、KT、MegaFon、Qtel、SingTel、Smart、Sprint、Telecom Italia Group、Telefónica、Telenor、Telstra、TMN、VimpelCom
Mozillaによると、Alcatel、Huawei、LG、ZTEなどがQualcommのSnapdragonを搭載したFirefox OS端末を開発しており、最初の製品はブラジル、コロンビア、ハンガリー、メキシコ、モンテネグロ、ポーランド、セルビア、スペイン、ベネズエラなどで発売される。日本市場については、KDDI社長の田中孝司氏が1-2年をめどに投入する計画で検討中とコメントしている。
Firefox OSは、HTML5、JavaScript、CSSといったWeb標準技術で構成されたスマートフォン用OSである。iOSやAndroidがネイティブアプリに軸足を置いた設計であるのに対して、Firefox OSはWebアプリが端末ハードウエアの性能や機能を十分に活用できるように設計されている。Webベースの柔軟なプラットフォームであるため、携帯キャリアは顧客のニーズに合わせた独自のインターフェイスやサービスを容易に開発できる。
Firefox OSプラットフォームには、Firefox Marketplaceというアプリマーケットプレースが含まれる。Firefox OS端末向けのHTML5アプリを開発者が作成・配信するのをサポートし、また端末ユーザーが必要なHTML5アプリを見つけるのを手助けする。同マーケットプレースには、AccuWeather、Box、Cut the Rope、Disney Mobile Games、EA games、Facebook、Nokia HERE、Pulse News、SoundCloud、Twitterなどのアプリが揃う。また、個人にカスタマイズされたアプリや、ユーザーの位置に応じて機能するローカルアプリなど、Webの特長を活かしたアプリも多数登場する見通しだ。プレビューサービスはFirefox for Android Auroraを使って体験できる。