パフォーマンスは向上、駆動時間は据え置き
15.6型という大画面ながら、本体高12.8mm、質量約1.59kgという極薄軽量ボディで話題を呼んだNECのUltrabook「LaVie X」。2013年春モデルでは、ストレージ容量256GB SSDの「LaVie X LX850/LS」と、128GB SSDの「LaVie X LX750/LS」を揃えている。
昨年12月に登場した秋冬モデル「LaVie X LX850/JS」と、今回試す「LaVie X LX850/LS」の違いは、CPUとプリインストールされているソフトウェアのみで、メモリ搭載量やストレージ容量なども同じ。外観からはまったく区別がつかない。
ディスプレイも前モデル同様、フルHDの1,920×1,080ドットに対応した15.6型ワイドのIPS液晶パネルを搭載している。評判の良かった液晶の発色の良さや視野角の広さも、そのまま受け継いでいる。
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フルHDの1,920×1,080ドットに対応した15.6型ワイドのIPS液晶パネルを搭載している |
本体を斜め横から見たところ。ディスプレイはIPS液晶パネルのため視野角が広く、斜めから見ても色の変移が少ない |
本体の外寸や質量も変わらず、本体高はわずか12.8mmで重さも1.59kgしかない。15.6型というサイズからすると非常に薄型軽量ボディで、ブリーフケースにも収納しやすい。ちなみに天板などはヘアライン加工が施された強度の高いアルミ合金を使用しているため、傷や汚れは目立ちにくい。
CPUは、前モデルのCore i7-3517U (1.9GHz)からCore i7-3537U (2.0GHz)へと変更されている。そこで、新旧2モデルのパフォーマンスの差をチェックするため、各種ベンチマークソフトを実行してみた。
まず、Windowsエクスペリエンス インデックスは、前モデルはプロセッサが7.1、メモリが5.9、グラフィックスが5.5、ゲーム用グラフィックスが6.4、プライマリ ハードディスクが8.0という結果だった。これに対して新モデルは、グラフィックスとゲーム用グラフィックスが、それぞれ0.1ポイント高く、ほかは前モデルと同じ。
新モデルのWindowsエクスペリエンスインデックス
プロセッサ | 7.1 |
---|---|
メモリ | 5.9 |
グラフィックス | 5.6 |
ゲーム用グラフィックス | 6.5 |
プライマリハードディスク | 8.0 |
続いて、PCMark 7を実行してみたところ、前モデルはPCMark Scoreが5188で、新モデルは5280となった。さらに3DMark 06は、前モデルの3DMark Scoreが5342、新モデルが5426となった。差は大きくないものの、着実にパフォーマンスは向上しているようだ。
PCMark 7の結果
前モデル | 新モデル | |
PCMark score | 5288 | 5280 |
---|---|---|
Lightweight score | 5373 | 5437 |
Productivity score | 4207 | 4264 |
Creativity score | 9872 | 10073 |
Entertainment score | 3686 | 3757 |
Computation score | 17314 | 18139 |
System storage score | 5375 | 5372 |
3DMark 06の結果
前モデル | 新モデル | |
3DMark Score | 5342 | 5426 |
---|---|---|
SM2.0 Score | 1758 | 1777 |
HDR/SM3.0 Score | 2237 | 2274 |
CPU Score | 3534 | 3654 |
また、バッテリの駆動時間を調べるため、無線LANをオンにし、BBenchを「60秒間隔でのWeb巡回」と「10秒間隔でのキーストローク」で実行してみたところ、次のような結果になった。
BBenchの結果
前モデル | 新モデル | |
電源プラン(通常) | 3時間1分 | 3時間2分 |
---|---|---|
電源プラン(エコモード) | 4時間44分 | 5時間1分 |
バッテリの使用期間などに差があるため単純比較はできないものの、前機種と同等以上を実現している。「パフォーマンスが上がった分、バッテリ駆動時間が落ちたのでは?」と心配する必要はなさそうだ。