iPhone/iPadで携帯電話回線はあまり使わない、もっぱら無線LAN経由で利用している、というユーザは少なくない。そしてそのようなユーザは、携帯電話会社への毎月の支払いを減らすべく従量制プランを利用していることが多い。
ソフトバンクとau/KDDIのどちらも、たくさん使った月は上限、使わなかった月は基本使用料のみに抑えられるという「2段階型」の従量制プランを用意している。上限に達すると定額プランより割高になるため、上限に達しないよううまく調整しながらデータ通信を行うことがコツだ。
だからといって、すべてのデータ通信を無効化するのは感心しない。たとえば、携帯電話会社のメールサービスを利用できる「MMS」は、モバイルデータ通信をオフにしていると利用できない。メッセージの到着などアプリに生じた最新情報をほぼリアルタイムに知らせてくれる「プッシュ通知」も、多少のパケット代が発生するからといって、オフにしてしまうと利便性が低下する。
パケット代は抑えたいが携帯電話回線のメリットは生かしたいという場合には、モバイルデータ通信はオフにせず、iCloudと書類データのやり取りや(KeynoteやNumbersなどのアプリで使用)、リーディングリスト(iOS 6からオフラインで読めるようデータをダウンロードするようになった)など機能ごとにオフにしよう。パケット代を節約できるしMMSやプッシュ通知も利用できる、という「いいとこ取り」の使い方が可能になるはずだ。