撮像素子には、13.2×8.8mmサイズ(1型)の有効1011万画素CMOSセンサーを搭載。画像処理エンジンは「EXPEED 3A」で、感度はISO100~6400に対応する。実写では、適度に彩度とシャープネスが強調された見栄えのいい発色と、暗部から明部までの滑らかな階調性を確認できた。高感度性能も良好で、ISO1600くらいまではあまりノイズが目立たず実用的だ。
トータルとしては、ビギナー向けの手軽なカメラでありながら、高速連写や高速AFという個性が光る製品に仕上がっている。シンプルかつコンパクトにまとまったデザインも悪くないと思う。惜しいのは、キットに付属する標準ズームや望遠ズームに関して、ズームリングの感触がかさかさとしていてスムーズでないことだ。
操作性については、ボタンの数が少なく、感度やホワイトバランスなどの詳細設定はメニュー画面から呼び出す必要があるので、多機能を駆使したい人にはあまり向かない。中級以上のユーザーの場合は、少し予算をプラスして上位機のV2を選んだほうが幸せだろう。
S1は、初級者向けに最適化されたカメラだ。コンパクトデジカメのレスポンスでは満足できず、高速連写や高速AFを使って撮影を快適に楽しみたいが、かといって操作が複雑な上位機や一眼レフ機にはハードルを感じる、そんな人にこそ適している。
絞り優先オート(F8 1/500秒) 露出補正:-1 ISO100 ホワイトバランス:晴天 焦点距離:22.7mm レンズ:「1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6」(オリジナル画像を見る) |
絞り優先オート(F8 1/250秒) 露出補正:-0.3 ISO125 ホワイトバランス:晴天 焦点距離:110mm レンズ:「1 NIKKOR VR 30-110mm f/3.8-5.6」(オリジナル画像を見る) |
絞り優先オート(F11 1/320秒) 露出補正:-0.6 ISO100 ホワイトバランス:晴天日陰 焦点距離:30mm レンズ:「1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6」(オリジナル画像を見る) |
絞り優先オート(F8 1/500秒) 露出補正:-0.6 ISO100 ホワイトバランス:晴天 焦点距離:47.5mm レンズ:「1 NIKKOR VR 30-110mm f/3.8-5.6」(オリジナル画像を見る) |
絞り優先オート(F8 1/5000秒) 露出補正:+1 ISO100 ホワイトバランス:晴天 焦点距離:66.4mm レンズ:「1 NIKKOR VR 30-110mm f/3.8-5.6」(オリジナル画像を見る) |
絞り優先オート(F4 1/4秒) 露出補正:-0.6 ISO800 ホワイトバランス:電球 焦点距離:22.7mm レンズ:「1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6」(オリジナル画像を見る) |
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上段左から順に、ISO100/200/400、中段左からISO800/1600、下段左からISO3200/6400で撮影。絞り優先オート(F11) ホワイトバランス:電球 焦点距離:59.4mm レンズ:「1 NIKKOR VR 30-110mm f/3.8-5.6」 |
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