キヤノンは1月29日、デジタルカメラ「PowerShot」シリーズの新モデル「PowerShot N」を発表した。発売は4月下旬。「キヤノンオンラインショップ」のみでの発売となり、直販価格は29,980円となっている。

「PowerShot N」

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スマートフォンの普及や、Facebook、TwitterをはじめとするSNS利用の増加を受けて、スマートフォンとの手軽な連携やSNSへの投稿を重視して開発されたモデル。自由な発想で撮影しやすいよう、背面モニターが90度可動式となっているほか、ズームやシャッターはレンズ周りに設けられたリングで行うようになっている。カメラを顔の前に構えて撮るという従来のスタイルではなく、ハイアングル撮影や、カメラを腰の位置に構えてのローアングル撮影など、ユーザーの発想次第でさまざまな使い方が可能だ。モニターの可動は一方向のみにしか行えないが、カメラの向きを検知して上下逆にしても操作できるようになっている。モニターはタッチパネル方式を採用。

背面モニターが90度可動式となっており、ハイアングル撮影やローアングル撮影など自由なスタイルで撮影できる(画像をクリックすると拡大します)

また、SNSへの投稿用に「オシャレな写真を簡単に撮りたい」というニーズに応えるため、新機能「クリエイティブショット」を搭載。キヤノン独自のシーン解析技術やアルゴリズムなどを利用し、撮影時に特殊な加工処理が施された5枚の画像が、オリジナル画像とは別に自動生成されるようになっている。

オリジナル画像(左の画像)とは別に、加工処理が施された画像が自動生成される(画像をクリックすると拡大します)

側面に「ワンタッチスマホボタン」を搭載(画像をクリックすると拡大します)

スマートフォンとの連携も重視され、「ワンタッチスマホボタン」を搭載。カメラ側面のボタンを押し、スマートフォン上でアプリ「CameraWindow」を起動するだけの2ステップですぐに接続が可能だ(ただし、事前設定は必要)。スマートフォンへ手早く転送できるため、撮ってすぐにSNSへアップロードすることも簡単となっている。

手のひらサイズのコンパクトボディながら、光学8倍ズームに有効約1,210万画素、撮影環境に応じて3.5段分の手ブレ補正効果が働く「マルチシーンIS」と、撮影性能も十分。画像処理エンジンは「DIGIC 5」となっている。

主な仕様は、撮像素子が有効約1,210万画素の1/2.3型CMOS(裏面照射方式)で、レンズの焦点距離が28~224mm(35mmフィルム換算時)、開放F値がF3.0~F5.9、対応感度がISO80~ISO6400となっている。背面のモニターは約46.1万ドット・2.8型の液晶(タッチパネル)で、記録可能なメディアはmicroSD/SDHC/SDXCカード。動画の記録画素数が1,920×1,080ドット(フルHD)。バッテリーはリチウムイオン充電池。

サイズは約W78.6×D29.3×H60.2mm、重量はバッテリーとメモリーカードを含む状態で約195gとなっている。

なお、製品には専用ジャケットとストラップがセットとなっており、4タイプを選ぶことが可能。また、限定モデルとして、レザーストラップが付属するパッケージも用意される。

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