パフォーマンスも十分

参考のために、いくつかのベンチマークテストを行ってみた。Windowsエクスペリエンスインデックスの結果は、プロセッサが3.5、メモリが4.7、グラフィックスが3.8、ゲーム用グラフィックスが3.3、プライマリハードディスクが5.7となった。グラフィックス周りがやや弱いものの、メモリやハードディスクのスコアは比較的高く、実際の使用感も十分快適であった。特に、Windows 8のタイル表示を採用した新UIは軽快に動作していた。

Windowsエクスペリエンスインデックスの結果。ゲーム用グラフィックスが3.3とやや低いが、それ以外は3.5を超えており、Windows 8を十分に動かせるレベルだ

総合ベンチマークプログラムの「PCMark 7」および「PCMark Vantage」の結果は、表に示したとおりだ。PCMark VantageはWindows 8に正式対応していないため、いくつかのスコアが計測できていない。もちろん、Intel Core iシリーズ搭載PCに比べるとスコアは低いが、Webブラウズや文書作成といった比較的軽い作業を行うのなら、それほどパフォーマンスに不満はないレベルだ。

■ PCMark 7 ■ PCMark Vantage 64bit
PCMark score 1424 PCMark Score N/A
Lightweight score 931 Memories Score 1058
Productivity score 579 TV and Movies Score N/A
Creativity score 2939 Gaming Score 1878
Entertainment score 1040 Music Score 3090
Computation score 3729 Communications Score N/A
System storage score 2898 Productivity Score N/A
HDD Score 5556

バッテリ駆動時間が非常に長い。これは嬉しい

さらに、バッテリベンチマークプログラムの「BBench」を利用して、バッテリ駆動時間を計測してみた。無線LANを有効にし、電源プランを「バランス」、液晶の輝度を「中」にし、10秒ごとにキー入力のエミュレーション、1分ごとに無線LAN経由でWeb巡回を行う設定で計測したところ、本体のみで8時間44分、キーボードドック装着時は16時間38分という結果になった。無線LAN常時オンで、これだけ持つのは驚異的といえるだろう。

ランチャーやバックアップツールなど独自ユーティリティも充実

独自ユーティリティが充実していることも魅力だ。リング状のUIを採用したランチャー「Acer Ring」は、マルチタッチ液晶を活かし、5本指で画面をタッチすることで起動する。お気に入りアプリケーションの起動や、写真・動画へのアクセス、デバイスの制御などが可能だ。

また、リカバリソフトの「Acer Recovery Management」とバックアップソフトの「Acer Backup Manager」も使いやすい。最新の製品情報やアプリを確認できる「Acer Explorer」や、エイサーが提供するクラウドサービスを利用するための「AcerCloud」などもプリインストールされている。

独自ランチャーの「Acer Ring」。リング状のUIが特徴で、5本指で画面をタッチすると起動する

リカバリソフトの「Acer Recovery Management」。システムの復元やデフォルトイメージバックアップが可能

バックアップソフトの「Acer Backup Manager」。システム全体や選択したファイルとフォルダのバックアップが可能

最新の製品情報やアプリを確認する「Acer Explorer」

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