The Vergeの報道によれば、フィンランドのNokiaはWindows RTデバイスの開発を進めており、来年2013年2月にスペインのバルセロナで開催されるMobile World Congress (MWC)で製品発表を行う予定だという。同OSを搭載したSurface RTの不調が伝えられる昨今だが、同時にMicrosoftは販売パートナーの拡大も進めており、Nokiaの参入が実現するならば新OSにとって追い風となるだろう。

同件は台湾Digitimesが報じた内容をThe Vergeが紹介したもの。Digitimesが台湾メーカーらの情報として伝えるところによれば、NokiaはMicrosoft、Qualcomm、Compal Electronicsらと10インチのWindows RTタブレットの開発を進めており、前述のMWC 2013において発表する計画だという。同社はもともとQualcommのSnapdragon S4プロセッサを搭載した10インチのWindows RTタブレットをCompalと共同で2012年第1四半期ごろに開発しており、20万台ほどの出荷を見込んでいたという。だが後にMicrosoftがSurfaceを発表したこともあり、スマートフォンへの注力を決めたことが、同社のWindows RTタブレット計画を延期させるきっかけになったというのがDigitimesの説明だ。

同紙の信頼性の問題はあるものの、NokiaはかつてWindows PC市場に参入したこともあり、タブレット市場に参入すること自体は不思議な話ではない。The Vergeでは未確認情報とはしながらも、来年2013年にも米AT&TがNokiaタブレットの販売をスタートする計画があるという。