PFUのScanSnapシリーズといえば、ビジネスユースから自炊ユーザーまで幅広く使用されている人気のドキュメントスキャナだ。その新モデル「ScanSnap iX500」が発売されたので、新機能を中心に使用感をレポートする。

「ScanSnap iX500」

■主な仕様 [読取方式] ADF、両面同時読み取り対応 [イメージセンサー] CIS×2、光学600dpi [光源] RGB 3色 LED [読取速度] 最高25枚/分 [読取範囲] 標準モード:最大216×360mm/最小50.8×50.8mm、A3キャリアシート使用時:A3/B4/11インチ×17インチなど、長尺:863mmまで [原稿搭載枚数] 最大50枚 [インタフェース] USB 3.0、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN(iPad/iPhone/iPod touch、Android) [本体サイズ/重量] W292×D159×H168mm/3.0kg [対応OS] Windows XP(SP3以降) / Vista(SP2以降) / 7 / 8、Mac OS X 10.6~10.8 [直販価格] 49,800円(ファイリングソフト「Smart with Magic Desktop」とのセットモデルは54,800円)

ScanSnapシリーズは、卓上に置けるコンパクトサイズながら、A4サイズの高速両面スキャンや、新聞や雑誌などの切り抜きスキャン、さらにはレシートや名刺といった小さい用紙も簡単に読み取り、さまざまなアプリケーションを使ってデータベース化できる人気スキャナだ。

以前から多数のモデルが存在してきたが、さらに使いやすさを追求した新モデル「ScanSnap iX500」(以下、iX500)が投入された。iX500は毎分25枚(50面)の高速読み取りや、Wi-Fi経由でスマートフォンなどへスキャン画像を直接転送する機能を搭載。さらには、EvernoteやDropbox、SugarSyncといったメジャーなクラウドサービスとの連携など、より手軽かつスマートにスキャンデータを持ち歩く環境が整っている。

さっそく本体を見ていこう。ボディカラーが全面ブラックになったほかは、前モデルの「ScanSnap S1500」とさほど変わらず、デスクトップにも設置しやすいコンパクトサイズを踏襲。横幅は30センチ足らずと、収納時の省スペース性も魅力だ。ボタン周りには青色LEDなどをあしらい、デザイン面でも目を引く。

本体カバーは、原稿をセットするADFとして上部分、排紙トレイとして下部分にそれぞれ開く。ADFの容量は最大50枚だ。ADF、排紙トレイとも、使わないときは折り畳んでおけばよく、デスク上のスペースを有効に利用できる作りになっている。

上部が原稿の給紙トレイ(ADF)、前面が排紙トレイ

本体はマット調だが、操作パネルはピアノブラック。電源オン時はスキャンボタン周りが青く光る

背面のインタフェース類。左から、Wi-Fiオンオフスイッチ、WPSボタン、USB 3.0コネクタ、電源コネクタ

紙送り機構の耐久性が大幅に向上。消耗品の交換周期(目安)は約20万枚だ。また、回転方向が異なるローラーで原稿を1枚ずつ分離するとともに、超音波センサーで原稿の重送をチェックする

筆者の作業台は幅約120cm。そこに、画面サイズが12型のモバイルノートと一緒に置いてみた。いま流行りのUltrabookも横幅は30センチ足らずなので、通常の事務用デスクであれば、ノートPCとiX500の両方を置いても十分に作業できるだろう

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