ローランドは、同社の創業者である梯郁太郎氏が、The Recording Academyから「Technical GRAMMY Award(テクニカル・グラミー・アワード)」を受賞したことを発表した。

ローランドの創業者・梯郁太郎氏

「Technical GRAMMY Award」は、音楽産業の発展において、レコーディング分野で優れた技術で貢献した個人や企業を表彰する賞。今回、梯氏はメーカーを問わない電子楽器の世界共通規格として「MIDI」の制定に尽力し、MIDI規格が、その後の音楽産業の発展に貢献したことが評価され、元シーケンシャル・サーキットの社長であるDave Smithと連名で同賞を受賞した。

梯氏は受賞にあたり、「1983年「MIDI」規格の発表より30年。非常に短く感じますが、この30年で、電子楽器が世界的に広く使われるようになりました。「MIDI」がお役に立てたのだと思うと、大変感慨深いです。各メーカーが協力し、電子楽器の発展という同じ目的で努力したことが、今回の表彰に結びつきました。「MIDI」規格のシステムのコンセプトを作った当時の弊社技術部長菊本忠男氏をはじめとするエンジニア、関係者の皆さまとともに、この受賞を喜びたいと思います」とコメントしている。