KDDI(au)の2012年冬モデル「HTC J butterfly HTL21」(HTC製)が12月9日より発売開始となった。約5.0インチのフルHDディスプレイを搭載し、プロセッサに1.5GHzのクアッドコアCPUを採用した今冬の注目機種だ。本稿の前半では、筆者がMNPを利用してHTC J butterflyを手に入れるまでの模様をレポートする。

12月9日から発売が開始された、au 2012年冬モデルのHTC J butterfly HTL21

手に入れるまで

筆者は、HTC J butterflyを都内の大手家電量販店にて10月30日に予約。12月9日の発売日には、製品が入荷したとの連絡を受けた。同店では、9日の時点で十数人の方が入荷待ちをしているとのことだった。

受取日には、同店の窓口にてKDDIが提供しているサービスの説明を受けた。要した時間は50分ほど。契約したプランは「LTEプラン (980円/月)」+「LTE NET (315円/月)」+「LTEフラット (5,985円/月)」となる。端末の価格は78,120円で、毎月割として1,890円/月が割り引かれるとの説明だった。なお、MNPによる乗り換えなので「男子割」(女子割)が適用され、向こう2年間の「月額基本使用料」が0円に。また、「テザリングオプション」も2年間無料で利用できるとのことだ。これら割引サービスの適用条件等については、KDDIのWebサイトで確認してほしい。

したがって月額料金をまとめると、(980+315+5985)-1890-980=4410(円)という額になる。もっともauスマートバリューを適用できる方や、auスマートパスなどのオプションを契約される方はそのあたりでも料金が変わってくるだろう。ちなみに、端末代金を一括払いしたので、7,812円相当の家電量販店のポイントを得ることができた。

KDDIのホームページでは、割引サービスの適用条件等が確認できる

契約内容についての紹介が一通り終わると、店員からMNPの手続きについて説明があった。筆者はこの2年間、ソフトバンクモバイルが取り扱う「HTC Desire HD」(HTC製)をプライベートで使用してきた。MNPの予約番号取得のため、最後の電話はそのソフトバンク宛てにかけることとなった。MNPの予約番号は、利用キャリアに電話をかければすぐに取得できる。したがって新しい端末を受け取る直前まで、古い端末を利用可能だ。なおMNPの事務手数料としてソフトバンクに2,100円、KDDIに3,150円を支払う必要があるとのことだった。

過去2年間使用したHTC Desire HD(左の端末)と大きさを比較してみた。HTC J butterflyの方が2mm以上薄く、しかも24gも軽い

事務手続きを全て終えた後、開通までは1時間ほどかかる。近くの喫茶店で時間をつぶしてから家電量販店に戻ると、初期設定済みですぐに使える状態のHTC J butterflyを受けとることができた。

第一印象は...

小さな化粧箱を開けると、約5.0インチ super LCD 3 FHDディスプレイ(1,920×1,080ドット)を搭載する本製品が姿をあらわした。サイズは約71(W)×143(H)×9.1(D)mm、重量は約140g。ディスプレイが大型であるにも関わらず、ボディは薄くて軽い。これなら長い時間、手に持っていても疲れることはないだろう。

端末前面の様子。ディスプレイ上部には、有効画素 約210万画素のフロントカメラを備える(写真左)

背面には、有効画素 約800万画素の裏面照射型CMOSカメラを搭載(写真左)。3色のカラーヴァリエーションで展開する本端末、筆者が購入したモデルはブラックだ

カメラレンズにはF値2.0、画角88度の明るい広角レンズを採用している。実際、どの程度まで広角で撮影できるのだろうか。疑問に思ったので、同じ撮影スポットに立ち、HTC J butterflyとHTC Desire HDの2台で写真を撮り比べてみた。下が、その結果である。

HTC J butterflyで撮影したもの(写真左の拡大画像はこちら)と、HTC Desire HDで撮影したもの(写真右の拡大画像はこちら)。同じ場所で撮影しても、情報量が全然違う