KDDIが2012年冬モデルとして発表したAndroidスマートフォン「HTC J butterfly HTL21」(HTC製)は、今年5月に発売され人気を博した「HTC J ISW13HT」の後継機種にあたる。5インチフルHDディスプレイを搭載し、プロセッサには1.5GHzクアッドコアCPUを採用したモデルとなる。本稿で、仕様などをおさらいする。
本製品は約5.0インチ super LCD 3 FHDディスプレイ(1,920×1,080ドット)を搭載するAndroidスマートフォン。画面解像度は440ppi。これは4インチのRetinaディスプレイを搭載する「iPhone 5」の画面解像度326ppiを上回る値だ。これにより、デジタルテレビのフルハイビジョンと同じクオリティで映像コンテンツや写真などを楽しむことができる。KDDIの新端末発表会では、田中孝司社長も美しいディスプレイについて「印刷物に匹敵する画質です」と絶賛していた。
カメラレンズにF値2.0、画角88度の明るい広角レンズを採用しているのも特長のひとつ。撮影機能としては高速連写、動画撮影中の静止画撮影のほか、画面のどこをタッチしてもシャッターが下ろせる機能、カウントダウンタイマーシャッター機能などを搭載する。
メッシュ状のラインが施された端末の両サイドには、音量調整ボタンが配置されている。上端にはSIMカードスロット、電源ボタン、3.5mmイヤフォンジャックを備える。ちなみに前機種に同梱され好評だったBeats製のイヤフォンは、本端末には同梱されない可能性が高いという。下端にはmicro USB端子を備える。
OSには最新のAndroid 4.1を搭載し、HTCが提供するUIも「HTC Sense 4+」に進化した。プロセッサにはクアルコム製の1.5GHzクアッドコアCPU「APQ8064」を採用、ROMは約16GB / RAMは約2GB。外部メモリとしてmicro SDHC(最大32GB)に対応する。端末の能力を最大限に引き出す同社のチューニング技術は以前から定評があるが、本機種でもそれが期待できそうだ。発表会場に展示されていたのは開発機だったが、レスポンスや操作性の素晴らしさを充分に体感することができた。
通信面では、受信最大75Mpsの超高速通信サービス「4G LTE」をサポートする。また、3GはWIN HIGH SPEED(下り最大9.2Mbps / 上り最大5.5Mbps)に対応。LTE通信を切り、3G(CDMA)のみで運用することもできる。なお、WiMAXには対応しない。そのほかWi-Fi対応機器を最大8台まで接続できる「Wi-Fiテザリング」が利用できる。
機能面ではワンセグ、おサイフケータイ(Felica)、NFC、赤外線通信、IPX5等級の防水機能などに対応。防塵には対応しない。Bluetoothのバージョンは4.0。サービス面では安心アクセス for Android、グローバルパスポート、緊急速報メール、auスマートパスなどを利用できる。バッテリ容量は2,020mAh。背面のバッテリカバーは取り外せない仕様のため、ユーザーが任意でバッテリを交換することはできない。連続通話時間や連続待受時間は現在測定中とのこと。
(記事提供: AndroWire編集部)