EOS Mのダブルレンズキットを使い始めて、まず気になったのはレンズフードが付属していないこと。最近のレンズは、割と強い光が当たってもフレアやゴーストは起こりにくくなっているが、何となくレンズフードに慣れてしまっているので、レンズフードがないと落ち着かない。前回からちょっと間が空いてしまったが、今回はレンズフードと赤外線リモコンを考えてみようと思う。

レンズフードはメーカー純正品と汎用のものがある

レンズのコーティング技術の向上などにより、太陽光などの強い光が直接レンズに当たらなければ、レンズフードがなくても撮影で困ることは少なくなった。以下は、EOS Mのダブルレンズキットに同梱される18~55mmズームレンズ「EF-M18-55 IS STM」に、レンズフードを付けて撮った写真と、付けないで撮った写真だ。

レンズフードを付けて撮影した写真では、フレアとゴーストが消えている。撮影時は太陽光が直接レンズに当たるように配置したが、レンズフード装着時は太陽光が遮られるように調整のうえで撮影したため、レンズフードを付ければいつでも効果があるというわけではない。とはいえ、無駄な光をうまく遮れれば、これだけの効果が期待できる。

左の写真がレンズフードなしで撮影したもの、右の写真が純正レンズフードを付けて撮影したもの。左の写真では、画面の左側にフレアが発生し、そこから右にいくつかのマゼンタ色のゴーストが見える。ふわっと白っぽくなっているのがフレア、ないはずの光が円形に写っている部分がゴーストだ(オリジナル画像を見る:写真左・5,184×3,456ドット写真右・5,184×3,456ドット)

レンズフードは、余分な光がレンズに入らないようにするほか、レンズを守るという効果もある。レンズフードを付けることでレンズに指が触れにくくしたり、落としたときにレンズにキズが付きにくくなるのだ。さらにレンズとカメラのバランスがよければ、かっこよく見えるのも大きな効果だろう。

さて、レンズフードには、レンズを発売しているメーカー純正のものと、サードパーティ製の汎用タイプがある。後者は幅広いレンズに対応できるように、レンズフィルタのネジに取り付けるものが多い。

EOS Mダブルレンズキットのセットレンズは、18~55mmズームの「EF-M18-55 IS STM」と22mm単焦点の「EF-M22 F2 STM」だが、まず前者の純正レンズフードは「EW-54」というバヨネットタイプのものだ。価格が1,300円程度と手頃な花形レンズフードで、付けた感じもいい。レンズフードとしての効果を考えると、もう少し長くてもよいかと思うが、EOS Mに付けたときのバランスは、このくらいがちょうどよいようだ。持ち運ぶときは反対向きに装着すれば、邪魔になることもない。

標準ズームレンズ「EF-M18-55 IS STM」にキヤノン純正レンズフード「EW-54」を取り付けたところ。実用性はもちろん、花形レンズフードで見た目もかっこよくなる

持ち運ぶ時はレンズフードを反対に装着すると邪魔にならない。レンズキャップも付けたままで大丈夫だ

22mm単焦点レンズ「EF-M22 F2 STM」の純正レンズフードは、「EW-43」というレンズフィルタ部のネジに装着するタイプだ。コンパクトでレンズキャップもそのまま装着でき、前面にレンズと同じ43mmフィルタを取り付けるネジも切ってある。ただしサイズ的に、余分な光がレンズに当たらないようにするという、レンズフードとしての機能はあまり期待できそうにない。レンズとレンズフードの間に別途保護フィルタを付けることで、レンズフードがレンズから離れ、レンズフード機能が多少なりとも向上するはずだが、最初からもう少し機能性があってもよかったように思う。

22mmの単焦点レンズ「EF-M22 F2 STM」に、キヤノン純正レンズフード「EW-43」を取り付けたところ(写真左)。レンズフード自体がコンパクトなため、写真右の未装着時と比べても見た目がそれほど変わらず、持ち運ぶ際も邪魔にならない。ただ、かなり斜めからの光でないと遮光できないため、効果はそれほど高くない

EW-43を装着した状態でレンズキャップを付けたところ。このレンズの特徴であるコンパクトさは失われていない

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