ストリート系の人気スニーカーショップ、フライト・クラブ

フライト・クラブ

さて、マンハッタンを南下し11丁目へ。目指すはブロードウェイ沿いのフライト・クラブ。看板らしき看板が見あたらないにも関わらず、ひっきりなしに客が店内へと消えていく。足を踏み入れれば、なんと壁にはズラリ1,300足を超えるスニーカーが。見上げれば、そこにはバスケットゴールまで。

ここはレア物スニーカーのコンサイメント・ストア(委託販売店)。ディープなマニアを惹きつけてやまない、その道では超のつく有名店である。ロサンジェルスとNYダウンタウンにショップがあり、11丁目のロケーションは2年前にオープンした。

限定品やデッドストックのスニーカーやベースボールキャップが無数に並ぶ店内。その一角に、G-SHOCKのコーナーがある。この日並んでいたのは、約40本。

レア物スニーカーとベースボールキャップが並ぶ姿に圧倒される

スタッフに話を聞いてみた。「非常にレアなG-SHOCKが入荷すると文字通り、一瞬で売れていきます。平均価格は120~130ドルくらい。200~255ドルの価格設定のものも少し置いています。先日は4,000ドルのG-SHOCKも扱いましたね」

人気の傾向は?

「若い人たちは小ぶりのG-SHOCK。例えばコラボ商品の"The Mob"ですね。少し上の世代になると、文字盤が丸くて大きなモデルを好みます」

特に人気なのが、黒と金のシリーズ。特にDW-6900CBは、何度入荷してもすぐに売り切れてしまうのだそう。 スニーカーショップだが、G-SHOCK目的で来店する客は多いという。

フライト・クラブのスタッフも、当然G-SHOCKユーザー

「スニーカーとマッチするウオッチを、ということでG-SHOCKを手にするお客様も多いです。つまり、何となくウオッチが欲しいと思っていたのを、スニーカーを買った時に思い出し、スニーカーに合うG-SHOCKをその場でお求めになるんです。人気の色は白。とはいえ、G-SHOCKはバラエティが豊富ですから、あらゆるカラーが売れていきますね。毎日色違いで楽しもうと、1人で4、5本所有する方も珍しくありません。」

長い歴史を誇る高級老舗店から、躍動感あふれるストリート系ショップまで、ニューヨークにおけるG-SHOCKの振り幅の広さは驚異的だ。ライフスタイルや人種などによるすみ分けが明確なこのニューヨークで、すべての層にアピールするブランドというのは、他にはないと言って良い。G-SHOCKがこの地でいかにユニークな存在かを改めて実感した取材であった。