コンパクトデジカメでは、2010年以来の登場となる「PowerShot G」シリーズの2ケタ番台「PowerShot G15」が展示。上位機種の「PowerShot G1 X」が1.5型という大型センサーを搭載したのに対し、こちらは1/1.7型の1,210万画素CMOSセンサーを搭載。レンズは開放F1.8~F2.8と明るく、35mm判換算で28~140mmの光学5倍ズームレンズを採用している。

「PowerShot G15」

PowerShot G1 Xはボディサイズが大きめでバリアングル液晶を搭載していたのに対し、PowerShot G15は固定式液晶で、ボディがコンパクトに仕上げとなっている。流行し始めている高級コンパクトとして位置づけられるだろう。

本体背面と上部

「PowerShot S110」は、PowerShot G15と同じく1/1.7型1,210万画素CMOSセンサーを搭載。レンズは35mm判換算24~120mmの光学5倍ズームレンズで、F値はF2.0~F5.9。最大の特徴は無線LANを内蔵し、PCやTwitter、FacebookなどのSNS、オンラインアルバムのCANON iMAGE GATEWAY、YouTubeなどにワイヤレスで画像を転送できる点だ。

PowerShot S110。ボディカラーはホワイトとブラック

本体背面と上部

さらに、iOS/Android対応アプリを使うことで、カメラの画像をタブレットに転送し、タブレットの携帯回線を使ってSNSなどで画像を共有することも可能だ。カメラ内の画像をタブレットで確認したり、タブレットのGPSを使って位置情報をカメラ内の画像に書き込むこともできる。ブースでは、無線LANを使ったタブレットへの転送をデモしており、新しい使い勝手をアピールしていた。

S110の画像転送機能。PCやタブレット、プリンタ、Twitter、Facebookなどに転送できる

アプリ側からは、画像の転送に加えてGPSによる位置情報の記録も可能

高倍率ズーム機の「PowerShot SX50 HS」および「PowerShot SX500 IS」も展示。特にSX50 HSは、デジタルカメラで初めてという光学50倍ズームレンズを搭載。SX500 ISも光学30倍ズーム対応の超望遠機。焦点距離はそれぞれ24~1200mm、24~700mmと圧倒的。一眼レフライクなデザインはコンパクトではないが、普通では撮れないシーンも撮影できるようになる。

「PowerShot SX50 HS」

「PowerShot SX500 IS」

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